
iPhoneのデータをバックアップしておいたパソコンが故障してしまって、
データを戻すことができないという事態に陥った時に実施する方法をご案内します。
まず、前提条件として、ここで、説明するiPhoneのバックアップデータとは、
パソコンのiTunesを利用して保存したiPhoneのバックアップデータになります。
iCloudなどを利用してバックアップしたデータは移動できませんのでご理解ください。
それでは、故障したパソコンからiPhoneのバックアップデータを移動する方法をご案内します。
目次
1.故障したパソコン内のデータにアクセスできるか確認する
2.故障したパソコンからiPhoneのバックアップデータを取出す
3.新しいパソコンにiPhoneのバックアップデータを移動する
4.新しいパソコンのiTunesでiPhoneにデータを復元できるようにする
1.故障したパソコン内のデータにアクセスできるか確認する
まず、パソコンがどのようにして故障してしまったのか確認します。
簡単に振り分けると以下の2つの原因があると思います。
●パソコンのOSが故障して起動しない場合
パソコンのスイッチは入るけど、WindowsやMac OSなどのロゴが立ち上がらない場合です。
この場合、USBメモリなどの外部メディアにLinuxなどのOSを入れて起動させれば、
パソコンのハードディスク内部のiPhoneのバックアップデータを確認することができます。

※ハードディスクが故障している場合もありますのでご注意ください。
●パソコン本体が故障してスイッチが入らない場合
パソコンのスイッチが入らず、起動時のメーカーロゴも出てこない場合です。
この場合、パソコン内部のハードディスクを取出して、他のパソコンと直接接続して、
ハードディスク内部のiPhoneのバックアップデータを確認することができます。

こんな感じでつなぎます。
※ハードディスクが壊れてしまって、内部のデータにアクセスできない時は、
データ復旧業者にご相談いただくといいですが、結構、金額が高いので、
他の方法を考えてみてもいいかもしれません。
お困りの方は、スマートフォンのデータ復元にもご相談してみてください。
2.故障したパソコンからiPhoneのバックアップデータを取出す
故障したパソコンのハードディスクにアクセスすることができましたら、
ハードディスク内部にあるiPhoneのバックアップデータにアクセスします。
iTunesのiPhoneのバックアップデータは下記の場所に保管されています。
■Windows XPの場合
C:Documents and Settings / [ユーザー名] / Application Data / Apple Computer / MobileSync / Backup
■Windows 7 / Windows 8 の場合
C:Users / [ユーザー名] / AppData / Roaming / Apple Computer / MobileSync / Backup
■Mac OS X 10.6 の場合
ユーザー:$USER:ライブラリ:Application Support:MobileSync:Backup:
※隠しファイルに保存されていますので、フォルダ設定で「すべてのフォルダを表示する」に
設定を変更してください。
3.新しいパソコンにiPhoneのバックアップデータを移動する
新しいパソコンに、故障したパソコンから取出したiPhoneのバックアップデータを
同じフォルダに保存します。
新しいパソコンでも、隠しフォルダを表示できるように設定することをお忘れなく。
注意:この時、まだ、iTunesは、新しいパソコンにインストールしないようにしてください。
4.新しいパソコンのiTunesでiPhoneにデータを復元できるようにする
3番の作業終了後に、iTunesを新しいパソコンにインストールすると、
バックアップから復元のところで、消えてしまったiPhoneのバックアップデータが
利用できるようになります。
新しいパソコンにすでにiTunesをインストールしてしまっている場合は、
パソコン内の下記6点のアプリをすべて削除してから、
再度、iTunesをインストールしてください。
- 1.iTunes
- 2.Quick Time
- 3.Apple Application Support
- 4.Apple Mobile Device Support
- 5.Apple Software Update
- 6.Bonjour
再度、iTunesをインストール後にiPhoneをiTunesに接続すると、
バックアップから復元に故障したパソコンにあったiPhoneのバックアップデータが
戻っていると思います。
パソコンが故障してしまったことでiPhoneのデータをあきらめなければならないと思った方は
ぜひ、お試しください!