
昨年秋、総務省より「SIMロック解除に関するガイドライン」が発表され、2015年10月より端末のSIMロック解除が義務化されるようです。
そもそも「SIMロック解除」って何?義務化でどんなメリットやデメリットがあるの?簡単にまとめてみました。
目次
「SIMロック解除」って何?

簡単に説明すると、SIMロックとは電話機側に施される、特定のキャリア(通信会社)のSIMカード以外は利用できないように制限する機能のこと。
SIMカードには、それぞれ固有の番号が付与されており、これと電話番号を結びつけることにより通信ができるようになります。SIMカードを抜き差しすることで、電話番号を他の携帯に移したり、ひとつの携帯端末で複数の電話番号を切り替えて使用したりすることができるのです。
ちなみに、日本国内で入手できるSIMカードは通常はキャリアからの貸与で、解約の際には返却する必要があります。
つまり!「SIMロック解除」が制度化されれば、各キャリアのSIMカードを差し替えて端末を使い分ける、といった使い方が可能になるということです。
どんなメリットがあるの?

キャリアの乗り換えが気軽にできる
ユーザーはより安い料金プランのキャリアに気軽に乗り換えられるようになります。
そして、安い料金プランのキャリアにユーザーが乗り換えてしまわないよう、各社のサービスが向上したり、料金の値下げを検討したりと競争が進むことが期待できます。
MVNOで毎月の使用料を安く
現在は、MVNOと呼ばれる安価で魅力的な料金プランを提供する事業者が、SIMロックフリー端末向けにSIMカードを提供し始めてきています。「毎月、通信料金を安価に抑えたい」という人には最適です。
考えられるデメリットとは

端末料金の値上げ??
キャリアの乗り換えが気軽にできるようになると、今まで行われた「2年縛り」などによるユーザーの囲い込みができなくなり、さらに通信料金を安くしなければならないとなると、端末の値上げに踏み切る可能性もあります。
今までの「端末代が実質無料となるプラン」なども廃止され、結果的お得になるかどうか微妙なところかもしれません。
iPhoneについては義務化が不透明

iPhoneのSIMロックはアメリカのAppleがかけています。
日本の総務省がアメリカの企業のAppleに対してSIMロック解除を強制する事は難しいので、今後どうなるかは不透明なところです。
また既存のiPhoneはSIMロック解除の非対応、対象外となると思われます。
現状ならこのような方におすすめ

・海外出張が多く現地のキャリアを使いたい人
・キャリア特有のサービスは不要な方
・他社のスマホも一緒に使ってみたい方
これからもっと自由にいろいろなスマホを楽しめるといいですね。