今回はiCloudに旧端末の環境をLINEのデータごとすべてバックアップする方法を見ていきます。Wi-Fiを利用できる環境にある人は、ぜひご覧になってください。
【iPhone】
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目次
iPhoneでLINEのトーク履歴を保存する方法まとめ
iPhoneでLINEのトーク履歴を保存する方法は以下の4つです。それぞれ詳しい方法をまとめていますので、気になるものがありましたらリンク先をご確認ください。
今回ご紹介するのは、iCloudにiPhoneのデータを丸ごとバックアップする方法です。
iCloudを利用した方法は、iPhoneからiPhoneに移行する場合のみ有効です。iPhoneからAndroidに機種変するさいは、トーク履歴をテキストファイルとして保存する方法しか選べませんので、ご了承ください。
またiCloudは無料プランだと最大5GBぶんのデータしかバックアップできない仕様になっています。そのため、容量を増やしたい場合は有料プランへの移行を検討してみてください。詳しくはこちらをご参考に。
iCloudにiPhoneのデータを丸ごとバックアップする
LINEのトーク履歴移行前チェック
移行作業を始める前にまず以下の項目から、当てはまるポイントをチェックしてみてください。
wi-fi環境がない
新端末(移行先)と旧端末(移行元)のiOSを比較して、旧端末のほうがバージョンが上
メールアドレスを持っていない
旧端末のLINEアプリが最新ではない
自分に該当するケースを考える
下記のどれに該当するかで、データ移行の手順が異なります。それぞれ自分に当てはまるケースを選び、右側にあるナンバーからリンク先に移行してください(以降の手順を上から順番に辿っていってもわかるようになっています)。
電話番号認証かつFacebook認証している人は、新端末でのログイン時にFacebook認証を利用する場合は1.1. へを、電話番号認証を利用する場合を1.2. へ移行してください。
1. LINEのトーク履歴を移行するための準備作業
LINEのトーク履歴を移行する前に、まずは旧端末でいろいろと準備をする必要があります。その手順を以下で詳しく見ていきましょう。
1.1. LINEアプリの引き継ぎ設定をオンにする
もし新端末で電話番号を変更したり、Facebookで認証していたりする場合、最初に以下の設定を行ってください。
- LINEアプリのトップメニュー右端「・・・(その他)」から「⚙(設定)」→「アカウント引き継ぎ設定」と進む
- アカウント引き継ぎ設定の画面に移動するので、「アカウントを引き継ぐ」をオンにする
- 確認画面が表示されるので「OK」をタップ
これでアカウントの引き継ぎができるようになります。画像にもある通り、24時間以内にアカウントを他のiPhoneに移行してください。もし制限時間内に引き継ぎしなかった場合は、再度アカウント引き継ぎ設定を行う必要があります。
1.2. LINEアカウントにメールアドレスとパスワードを登録する
電話番号認証している人は、データ移行のさいにメールアドレスとパスワードを旧端末で登録する必要があります(Facebook認証していたり、すでに登録済みであったりする場合は不要です)。
- LINEアプリのトップメニュー右端「・・・(その他)」から「⚙(設定)」→「アカウント」→「メールアドレス」と進む
- 登録画面に移動するので、任意のメールアドレスを入力して「OK」をタップ
- 登録したアドレスに4桁の認証番号が記入されたメールが届くので、番号の数値をLINEのメール認証画面で入力して「メール認証」を選択する。
- メールアドレスの登録が完了した旨の表示後に「OK」をタップ
- 「アカウント」の画面に戻るので「パスワード」が登録完了になっていないか変更したい場合は選択する
- パスワードの設定が終われば無事にメールアドレスの登録作業が終了
これでメールアドレスとパスワードの登録は終了です。もしすでに登録を終えていて、パスワードを忘れてしまっている場合には、次の節を参考にしてみてください。
1.3. LINEアカウントに登録したパスワードを変更する
もしパスワードを忘れてしまった場合、LINEアプリ内では確認する方法がありません。そこでパスワードそのものを変更する作業が必要になります。
- LINEアプリのトップメニュー右端「・・・(その他)」から「⚙(設定)」→「アカウント」→「パスワード」と進む
- 変更画面に移動するので、任意のパスワードを入力して「OK」をタップ
もし旧端末の故障によりLINEアプリを操作できない場合は、新端末での新規ログイン時にパスワードを変更できます。
- 新規ログイン時に「ログイン」を選択する
- LINEユーザーログイン画面が表示されるので、「パスワードを忘れた場合」をタップ
- パスワードを忘れた場合の画面が表示されるので、登録済みのメールアドレスを入力する
- メールアドレス宛にパスワード変更のURLが送信されるので、それをタップ
- パスワード変更画面がブラウザで表示されるので、新しいパスワードを入力し「確認」を選択する
これでパスワードが無事に変更されるはずです。あとはログイン時に新規パスワードをメールアドレスとともに入力してください。ただし以下の点にご注意を。
メールアドレスにキャリアメールを登録している
- 新端末でキャリアを変更したり格安SIMを利用したりする場合、登録したキャリアメールが失効して新規ログイン時のパスワード変更ができなるなる。そのためメールアドレスの登録はフリーメールにしておくことが好ましい。
2. 初めてのアクティベーション時にiPhoneのデータを丸ごと復元
iPhoneでは初めての起動後や工場出荷状態にもどした後、まずアクティベーション(利用開始)の設定を行います。このさいにiCloudにバックアップしたデータを復元することができるので、旧端末の中身をそっくりそのまま新端末に移行できます。当然、LINEもトーク履歴そのままに使えるようになり、アプリ上で余計な設定を行う必要もありません。
- 旧端末でデータをバックアップしたいiCloudのアカウントにログインする。「設定」アプリから「iPhoneにサインイン」を選択(すでにサインイン済みなら必要なし)。
- サインインに成功したらトップメニューから「iCloud」を選び、LINEがオンになっているか確認する。
- オンになっていたら「iCloudバックアップ」を選び、「今すぐバックアップを作成」をタップ。
- バックアップが完了したら新端末の電源を入れて、アクティベーションの設定を行う。
- アクティベーションを進めていくと「Appとデータ」画面に移動するので、「iCloudバックアップから復元」を選択する。
- iCloudの登録画面に移動するので、AppleIDとパスワードを入力してサインインする。
- サインインに成功すると利用規約が表示されるので、「同意する」をタップ。
- 「バックアップを選択」画面に移動するので、3.で取ったバックアップを選択する。
- 確認画面で「続ける」をタップ。
- iCloudから復元が開始されるので、完了するまで待つ。
- 「復元しました」と表示されれば、バックアップは完了。
- LINEのアイコンが存在しているので、起動する。
- LINEのトップ画面から「ログイン」を選択する。
- LINEユーザーログイン画面に移動するので、メールアドレスとパスワードでログインし、確認で「OK」を選択。
- いくつかの設定を終えると、無事トーク履歴が保存されている。
この方法ではいくつか注意が必要です。以下、押さえておくポイントを挙げておきますので確認してみてください。
新端末と旧端末のiOSを比較して、旧端末のほうがバージョンが上の場合
- バックアップ選択時に「iOS~が必要です」と表示され、バックアップできないようになっている。
- バックアップのさいは移行元と移行先のiOSをそれぞれ最新のものアップデートしておくのがオススメ。
新端末へ移行するさいのAppleIDについて
- 旧端末でのバックアップに利用したAppleIDを、新端末でも必ず利用する。
- 新しいAppleIDを取得してログインする人は少なくないが、その場合バックアップできないので注意。
最後に
Wi-Fiを利用したLINEのトーク履歴保存方法を見てきましたが、皆さんいかがだったでしょうか。旧端末の環境を丸ごとデータ移行できるので、以前のままスマホを使いたいという人にはこちらがオススメです。
次回はPCを利用してiTunesにLINEのトーク履歴を保存する方法をご紹介しますので、気になる方はそちらもチェックしてみてください。よろしくお願いします。