本年度の受賞作
世界中から数千点もの応募があった2018年度の「 IPPAWARDS 」コンテストでは、入賞作がどれも素晴らしいものとなっています。大賞は、ミャンマーの難民キャンプ、ロヒンギャで衛生関連の教育映像を観ている人々を撮影した一枚(機材はiPhone7)。
ただじっと眺めるだけでキャンプの喧騒や匂いが伝わってきます。大賞も納得の写真ですね。
他にも風景やポートレートなどさまざまな種類のものが入賞作に名を連ねています。どれもスマホカメラで撮影したとは思えないほどの美麗さです。
このように、2018年度の受賞作はiPhoneカメラの素晴らしさを体感できる作品揃いとなっています。
初回の受賞作
次に「IPPAWARDS」の一回め(2007年度)はどのような作品が入賞したのか見ていきましょう。過去の作品は公式サイトから閲覧できます。
受賞作の中には夜の街中で人々が同じものを見ている一枚がありました(機材はおそらく初代iPhone)。
置かれているシチュエーションこそ違いますが、2018年度の大賞と妙に共通性のある写真になっています。こういった非日常的な空間を映し出す一枚には、なんだかワクワクさせてくれる雰囲気がありますよね。
その他には、空やペットなどを撮影した写真が多い印象です。
どれも悪くはないのですが、2018年度に比べるとどこか洗練されていない印象を受けてしまいます。
受賞作の比較
それぞれの受賞作を横に並べて比較してみましょう。上の画像が2018年度、下の画像が2007年度のものになります。まずは風景の写真から。
撮影対象がそれぞれ異なるので明確に判別はできませんが、やはり2007年度の写真はなんだかのっぺりとした印象です。一方、2018年度の写真は、色のコントラストがはっきりして、雲も細かい部分まで描画されている気がします。
次はポートレイトを並べてみましょう。
こちらも構図が違うので直接比較するのは難しいですが、個人的には2018年度版のほうが好印象です。2007年度版は全体的に画面が暗くて感じるので、そのぶんマイナスといったところでしょうか。
結論
比較してみた結果、やはり2018年度版のほうが写真の質がいいように感じました。10年も経てばカメラの画素数や機能に開きがあるのは当然なので、驚くに値しない結果ではあります。
ちなみに「IPPAWARDS」の次回締切は2019年3月31日までとのこと。現在も絶賛受付中ですので、腕に自信のあるかたはぜひ参加してみてください(ちなみにエントリーは有料です)。