ROG Phone Ⅱ (ZS660KL)を分解!特徴や注意点は…?
1. ROG Phoneについて
ROG PhoneはASUSが開発・販売する、ゲーム性能に特化したスマートフォンのシリーズです。
ROGとは「Republic of Gamers」の略で、ゲームに特化したコンピュータ製品のブランド名でもあります。
ROG Phoneは高性能なプロセッサーや大容量のメモリ、高解像度のディスプレイなど、スマートフォンとしてのハイエンドスペックに加え、専用の冷却システムやアクセサリー類が充実しており、ゲームプレイに最適化されています。
2. ROG Phone Ⅱの性能
ROG Phone Ⅱは2019年に発売されたROG Phoneシリーズの2代目モデルです。
- プロセッサー: Qualcomm Snapdragon 855+ (SM8150)
- メモリ: 12GB LPDDR4X
- ストレージ: 512GB UFS 3.0
- ディスプレイ: 6.59インチAMOLED、FHD+ (2340 x 1080)、120Hzリフレッシュレート
- カメラ: メインカメラ48MP + 超広角13MP
- バッテリー: 6000mAh、30W高速充電
- その他: AirTrigger II、ユーザーインターフェイス:Xモード、液冷システム、ヘッドフォンジャック、USB-C端子
3. 分解工程
ROG Phone Ⅱの分解工程は以下の通りです。
3.1. バックカバーの取り外し
ROG Phone Ⅱの背面はガラス製で、分解時に割れたり塗装ハゲが起こる可能性があるため、取り外しには十分な注意が必要です。
ただ、手慣れた作業者はギターピック(金属製の極薄のもの)とトランプを使用して安全に開封することもあるので、道具については人によって使用するものが異なります。
3.2. 基盤の取り外し
基盤を取り外すには、液晶画面のコネクタが基盤の下を通っているため、基盤を浮かすか外す必要があります。
手順としてはバッテリーコネクタを外し、 基盤周辺のネジをドライバーで取り外し、基盤を徐々に浮かせる…文章にすると簡単そうですが、ネジの本数も多く、基盤を持ち上げるには少々コツが要ります。
3.3. 画面の取り外し
ROG Phone Ⅱの画面のケーブルは基盤とフレームに挟まっており、引き抜くのに手こずる可能性が高いです。
また、液晶画面を外すには十分な注意が必要で、力を入れすぎると画面が割れる恐れがあるため、ゆっくりと行う必要があります。
しかしまあ、画面を外すほとんどのケースが「画面交換」であるため、割れてしまっても問題ないことが多いです。
あくまでも「無傷で」取り外したい場合は、破損させないように細心の注意が必要です。
4.ROG Phone Ⅱの分解時の注意事項
ROG Phone Ⅱの分解を行う場合には、いくつか特に注意するべきところがあります。
今回は3つ厳選してご紹介します。
4.1 ガラス製の背面
ROG Phone Ⅱは、背面がガラス製のため、分解時に割れたり、塗装がはがれたりする可能性があります。
分解作業の際には入念に加熱し、接着剤を柔らかくするなど、可能な限り慎重に作業することが求められます。
4.2 液晶画面のコネクタが外しにくい
ROG Phone Ⅱは、液晶画面のコネクタが基盤の下を通っている構造になっており、そのため基盤を浮かすか外すかしないと、非常に外しにくいという特徴があります。
分解作業の際には、液晶コネクタを伸ばしたり切ったり、傷つけたりしないよう、非常に注意深く作業する必要があります。
4.3 背面「光るロゴ」パーツのコネクタ破損
ROG Phone Ⅱの背面には、「光るロゴ」のパーツがあります。
この部分は、背面パネルを開けるとすぐに現れ、給電コネクタも背面パネルを開けてすぐのところに剥き出しの状態で存在するため、傷つけたり削ったりしないように十分な注意が必要です。
5.セルフ修理にチャレンジする場合
ROG Phone Ⅱの分解は他機種に比べて難易度が高く、分解スタート時からある程度の事前知識と技術を持っていることが求められます。
そのため、修理に慣れている人ではない場合、本体を破損させてしまう危険性が高めであることに留意する必要があります。
また、スマートフォンの分解や修理は保証期間内に行うと、保証が無効になる可能性があります。
修理が必要な場合には、メーカーまたは当店のようなスマホ修理専門店に依頼することをお勧めいたします。