「Switchの充電がすぐに減る…」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。実は、Switchのバッテリーは購入から2年程度経過すると、充電の減りが少しずつ早くなるのです。
バッテリー交換をすることで改善されますが、そもそもバッテリー交換にはどんな方法があるのか分からないですよね。修理業者に依頼するとしても、費用もなるべく抑えたいものです。
今回は、そんなNintendo Switchのバッテリー交換について、修理に出す前に試してほしいことや、バッテリーを長持ちさせる方法、修理を依頼する方法についてご紹介いたします。
バッテリーの減りが異常な時に試すべきこと
任天堂は2022年4月26日に「Nintendo Switchの充電残量が急速に減ってしまう」現象の解決方法を案内しています。バッテリーを交換する前に、まずはこの方法を試してみましょう。
本体の充電が切れるまであえてそのまま放置し、その後、ACアダプターを接続して4時間以上充電するという方法です。
具体的な手順としては、最初に自動スリープを「しない」に設定し、Switch本体を起動させます。それからゲームを起動し、バッテリー残量が0%になるまで放置します。ただし、この状態は完全放電になるため長時間放置しないように注意してください。
バッテリーがなくなり、画面が真っ暗になったことを確認したら、ACアダプターを接続して4時間以上充電しましょう。この手順を踏むと、バッテリーの不具合が改善する可能性があります。
Switchのバッテリーは何時間もつのか
Nintendo Switchのバッテリーは通常、新品の状態だと満充電で約2.5〜6.5時間使用できます。新モデルだと4.5〜9.0時間です。消費電力は一定ではなく、遊び方やゲームの種類などによりやや差があります。
また、800回充電を繰り返した場合には、新品時と比べてバッテリー容量が80%程度に減ります。
【交換すべき】Switchのバッテリー異常のサインとは
Switchのバッテリーに異常をきたした時、以下のようなサインが見受けられます。使用しているSwitchが該当する症状はないかの参考にしてください。
充電が持たなくなる
前章で紹介したバッテリーの持続時間の目安と比べて、稼働時間が大きく下回るようであれば、バッテリーが劣化している可能性が考えられます。
劣化したバッテリーをそのまま使用し続けると、バッテリーは膨張し、その影響でSwitchの液晶が歪むこともあるため注意が必要です。バッテリーの膨張により液晶が歪むと、Switchの液晶交換も必要になります。修理費用が高くなるため、劣化したバッテリーの使用は避けることが得策です。
電源が入らなくなる
バッテリーが劣化したまま放置すると、ACアダプターにつないで充電しても、電源が入らなくなる恐れがあります。この場合、バッテリー交換をしても必ず改善できるとは限りません。
バッテリー交換をしても電源が入らなければ、バッテリー以外のところにも異常が生じていると考えられます。
Switchの異常がバッテリー交換で改善する見分け方
Switchに異常が生じた場合に、原因はバッテリーなのか、本体にあるのかを見分けることができると、必要のない修理を避けられます。では、どのようにして見分ければ良いのか見ていきましょう。
バッテリー交換で直る
Switch本体ではなく、バッテリーが劣化している場合はACアダプターを接続すると、「充電中」と表示されます。ACアダプターの接続を認識しているため、Switch本体には異常がないと判断できます。
この場合は、バッテリー側で十分に蓄電できないだけであるため、バッテリー交換をすれば直る可能性が考えられます。
バッテリー交換では直らない
ACアダプターを接続しても、Switch本体を起動できなければ、バッテリー交換をしても直りません。バッテリー以外の部分が故障しているおそれがあります。
また、電源ボタンを押してもバッテリーマークが表示されず、まったく起動しない状態なら基板が損傷している可能性があります。
バッテリーは自分でも交換できるのか
バッテリー交換だけなら、自分でも直せるかもしれないと考える人もいるはずです。しかし、Switch公式では、一般の人はバッテリー交換の作業はできないとアナウンスしています。
ただ、パーツや修理キットなどは一般の人でも入手できます。自分でバッテリーを交換すると、修理に出すよりも安価で済みますが、その分、本体の破損リスクをともないます。バッテリー交換の作業を行うには、高度な技術が必要だからです。
バッテリー交換に失敗し、本体が破損しても、公式の修理は利用できません。そのため、自分でSwitchのバッテリー交換をするのは極力避けた方が無難です。
Switchバッテリーの交換はどこに依頼する?
自分でバッテリーを交換しない方がよいなら、どこに修理を依頼すればよいのでしょうか。ここでは、ふたつの依頼先についてご紹介します。
任天堂へ依頼する
メーカーの公式サービスはオンライン修理受付なら、修理代金が通常の5%オフになります。
また、メーカー修理は高額なイメージが強いかもしれませんが、任天堂では「ワイドケア for Nintendo Switch」というサービスを提供していて、これに加入していれば、年間10万円までの修理が保証されます。6回まで利用できるため、加入している人は積極的に活用しましょう。
当然のことながら、任天堂の公式サービスなら修理パーツも純正品が使用されるため質が高く安心です。ただし、修理期間が10〜14日程度かかってしまう点と、基板や本体交換を行う場合、データが消えてしまう可能性があります。
オンライン修理受付を行う際には、ニンテンドーアカウントかメールアドレスの登録が必要になります。事前に作成、または登録を済ませておきましょう。
専用フォームに必要事項を入力すると、修理依頼票を取得できます。修理依頼票と保証書を同梱し、Switch本体を任天堂サービスセンターまで宅配便で送ります。
Switch本体が任天堂サービスセンターに届くと、見積もりや修理可否などの連絡メールが来ます。その内容を確認して納得のいく金額であれば、支払い方法を選択してください。その後、修理が行われて自宅に発送される流れです。
購入日から1年間の保証期間について
Switchは購入から1年以内なら無料で保証を受けられます。もし、1年経たずにバッテリーが劣化してしまったら、保証の利用が得策です。
ただし、故障が故意によるものではない正当な修理理由でなければ有償での対応になります。この場合には送料も自己負担になります。
街の修理業者へ依頼する
スマホやゲーム機などの修理を行う、街の修理業者を利用するのもひとつの方法です。公式なサービスではありませんが、修理スピードが早く、即日対応できる業者もあります。
スマホステーションなら、Switchのバッテリー交換は60分程度で完了します。料金は2023年2月時点で7,480円です。
また、データもそのままで修理ができます。その上、修理後は最大6ヶ月間の保証があるため何か不具合があっても安心です。
Nintendo Switchのバッテリー交換なら、ぜひスマホステーションにお任せください。
Switchのバッテリーを少しでも長持ちさせる方法
以下の方法を実践すれば、バッテリーを少しでも長持ちさせられます。バッテリー交換に出すまでの間、ぜひ試してみましょう。
1.ダークモード設定
ダークモードとは、Switchの背景を、白いテーマから黒いテーマに変更できるシステムです。これにより消費電力が抑えられ、目の疲れも軽減できます。
手順としては、ホーム画面からシステム設定に入り、テーマを選択します。それからベーシックブラックを選択すればダークモードに設定できます。また、同じ手順でベーシックホワイトを選択すれば元に戻せます。
2.バイブレーションをオフ
バイブレーション機能だけでも電力を消費するため、あらかじめ設定をオフにしておきましょう。
システム設定から「コントローラーとセンサー」の項目に入り、「バイブレーション」を選択してオフにすると完了です。
3.画面を暗くする
画面が明るすぎるのもバッテリー消耗の原因のひとつです。明るさを調整し、可能であれば最低レベルまで暗くしましょう。
ホームボタンを長押ししてシステム設定画面に入り、「画面の明るさ」の項目を選択し「自動明るさの調整」へと進むと調整できます。
4.機内モードを有効にする
Wi-Fiに接続されていれば、Switch本体を自動更新したりゲーム関連のニュースを受信したりします。便利な機能ですが、バッテリーの消費につながるので、インターネット接続が必要ない場合はWi-Fiを切っておきましょう。
機内モードに設定すれば、Wi-FiとBluetoothも無効化できます。手順は簡単で、設定画面に入り、「機内モード」の項目を選択し、オンを選んで完了です。
5.音量を小さくする
音量を小さくすればバッテリー消費を抑えられます。ホームボタンを長押しして、設定画面に入ると音量の項目があるので、そこから調整しましょう。
6.自動スリープを短くする
自動スリープに入る時間も短めに設定しておくことをおすすめします。購入時は10分と長めに設定されていますが、最短1分から選択できます。
設定画面から「スリープ」の項目に入り、「自動スリープするまでの時間」で短めの時間を選択しましょう。
Switchバッテリーの劣化を防止する方法
Switchのバッテリー交換をした後、なるべくバッテリーの劣化は予防したいですよね。実は、次のようなポイントに気をつけると、バッテリーを長持ちさせられます。
充電しながら使用しない
充電しながらの使用は、バッテリーに負担がかかり、劣化が早まります。本体に熱がこもりやすくなり、基板などのパーツもダメージを受けてしまうおそれもあります。そのため、充電しながら使用するのは極力避けましょう。
過充電・放電をしない
充電100%の状態で充電し続けることを過充電といいますが、この充電方法はバッテリーを劣化させてしまう原因となります。充電が終わったら、放置せずにACアダプターを抜きましょう。
また、充電が0%で放置することを過放電と呼びますが、この状態もバッテリーを劣化させる原因となります。
熱い場所や極端に寒い場所で使用しない
Switchは精密機器であるため、温度が高い、または極端に低い環境に弱いのが特徴です。そのような環境下で使用すると、故障の原因になる可能性があります。
任天堂の公式で公表されているSwitchの動作推奨環境温度は5〜35度です。たとえば、夏場は、冷房が効いていない環境下でのプレイは控えましょう。
湿気や粉塵が多い場所に保管しない
Switchは防塵・防水性能がなく、湿気や粉塵などにはあまり耐性がありません。粉塵やホコリが多い場所で使用すると、ファンの通気口からホコリや粉塵が侵入します。ホコリや粉塵が内部に溜まると、熱がこもりやすくなるため注意しましょう。
熱がこもりやすくなると、バッテリーの熱も排出されにくくなり、劣化が早まります。湿気が多くても劣化につながる可能性があるので、保管場所も湿気や粉塵が多いところは避けた方が無難です。
排気口や吸気口を塞がない
Switchには、上部の側面に排気口があり、裏面の下側に吸気口があります。起動中は内部と外部を空気が出入りしていますが、これにより本体やバッテリーから出る熱を排出する仕組みです。
しかし、排気口や吸気口が塞がれると熱の排出ができなくなります。その結果、本体の温度が高くなり、バッテリーの劣化につながるため注意が必要です。
定期的に掃除をする
Switch本体が汚れていたり、ホコリが溜まっていたりすると熱がこもりやすくなります。そのため、定期的に掃除をするのが望ましいです。
掃除をする前には必ず電源を切っておきましょう。本体外側の軽い汚れなら、ティッシュやハンカチなどで拭いて落とせます。汚れがひどい場合には、ウェットティッシュなどを使うと良いです。
ただ、内部の掃除に関しては分解が必要となり、自分で行う場合には自己責任になるため十分に注意しましょう。故障してしまったり、元に戻せなくなってしまったりするリスクがあります。
そのため、Switch内部の掃除は業者に依頼するのが得策です。スマホステーションでは、修理だけでなくSwitchの内部クリーニングも行っています。3〜6ヶ月に1度の頻度でご依頼いただくのもおすすめです。
まとめ
Switchのバッテリーは800回程度充電を繰り返すと約80%まで劣化してしまいます。バッテリーの持続時間が短くなるだけでなく、膨張し、Switch本体を変形させてしまうなどの影響も出てくるため、早い交換が必要です。
自分でバッテリー交換も可能ですが、本体故障のリスクが高くおすすめできません。任天堂か街の修理業者に依頼しましょう。
またバッテリーの劣化は、普段の使い方にも関係しています。なるべくバッテリーに負担をかけないように工夫をしてみてください。