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iPhoneに耐水機能があってもしてはいけないこと

夏も終わり、コロナ禍ということもあり今年は水没修理のご依頼が少なかったのですが、ここ数日に一気に何件も立て続けにiPhone水没修理のご依頼をいただきました。

なので、一度「iPhoneの防沫・耐水・防塵機能はどれくらいなのか?」を見直してみました。

iPhone7以降の端末から備わっている

以前、他のブログでも書いてますが、iPone7以降にその機能は備わっています。

iPhone7はIEC規格60529に基づくIP67等級(深さ1mまで、最長30分間)に適合。

そこから徐々にその性能をあげiPhone12シリーズはIEC規格60529に基づくIP68等級(深さ6mまで、最長30分間)に適合。つい先日発表されたiPhone13シリーズもiPhone12シリーズと同じでした。

ですが、AppleのHPにもしっかりと記載がありますが、その性能は「永続的に維持されるものではなく、通常の仕様によって体制が低下する可能性があります。」とのこと。

ごもっともです。

我々は修理屋は分解するのでわかるのですが、iPhoneに限らずスマートフォンの防沫・耐水・防塵機能を担っているものは消耗品です。

特別なことをしなくても普段使いで消耗していくものです。

例えば、家の水道ですが、使っていくうちにしっかり占めても水がちょっと漏れるようになってしまうことがあります。これは、蛇口の中のパッキンやコマというものが劣化してしまったから水がとまらなくなってしまったのです。

これと同じことがスマートフォンの防沫・耐水・防塵機能にも当てはまります。

毎日持ち歩くスマートフォンの環境は過酷です。ホコリ、気温、湿度など、常に違う環境で使っているはずです。なので、防沫・耐水・防塵機能は劣化するのです。

防沫・耐水・防塵機能があってもやってはいけないこと

実は、AppleのHPにはこの辺もしっかり記載がありました。

やってはいけないリストを簡単にまとめます

・泳ぐ

・強い水圧、流水

・サウナやスチームルーム

・意図的に水没

・推奨温度外(氷点下や35度以上)や多湿

・衝撃を与える

・分解する

それでも水没してしまったときは

普通に使っていれば仕方のないことです。水没してしまうこともあります。

そんな時は、電源を入れないことが大事です。

水没すると電源が落ちることが良くあるんですが、つい「大丈夫か?」と電源を入れたり充電してみたりしてしまいます。

ですが、しっかり乾いていない状況ではとても危険な行為です。

ショートしてしまったら直る可能性がかなり下がります。

また、防沫・耐水・防塵機能の備わった端末は一度中に水が入り込むと、その耐水性能で逆に水が抜けにくく乾きにくいです。

当店では分解して基板の洗浄、乾燥を行い、必要であればパーツの交換もします。

お困りの際はお気軽にご相談ください。


iPhone修理のスマホステーション吉祥寺店