iPhoneのバッテリーが十分に残っていたはずなのに、ふと見たときに急激に減っていたら不思議に思うでしょう。iPhoneのバッテリー表示がおかしくなると、急に電源が落ちてしまうこともあります。iPhoneを快適に使うためにも、早めに何とかしたいところです。
ここではiPhoneのバッテリー表示がおかしいときに考えられる原因と対処法について解説していきます。
バッテリーの表示がおかしい?まずはここをチェック!
iPhoneのバッテリー表示がおかしいときは、まず次の2点をチェックしてみましょう。
1.バッテリーの残量を%(パーセント)で表示する
iPhoneは初期設定のままだと、バッテリー残量が%(パーセント)では表示されません。分かりやすくするために%で表示されるように設定し、バッテリー残量を確認してみましょう。
- 設定から「バッテリー」をタップする
- 「バッテリー残量(%)」をオンにする
バーが減っているように見えても、数字で見てみるとそれほど減っていないこともあります。バッテリー残量は、普段から%表示にしておくのがおすすめです。
2.周りの気温が低すぎないかを確認する
iPhoneには、リチウムイオンバッテリーが使われています。リチウムイオンバッテリーは、寒さに弱い性質を持ち、低温下に置かれると、出力や電圧、容量が低下します。低温状態で充電すると劣化しやすい特徴もあります。
また、高温の環境下でもバッテリーは劣化しやすくなります。理想的な温度は0℃~35℃程度と捉えておきましょう。
【4つの症状】バッテリーの表示がおかしいときの対処法
バッテリー表示がおかしいときによくある原因とその対処法について見ていきましょう。
1.時刻がズレている
iPhoneの時刻を手動で設定した場合にバッテリー表示がおかしくなることがあります。主にiPhone6と6s、Plusで確認されているケースが多いです。iOS10以降では、ほとんど確認されていません。
以前に時刻を手動で設定した場合は、自動設定に戻してみましょう。バッテリー表示が正常に戻る可能性があります。自動設定への変更は、以下の手順で行います。
- 設定の「一般」をタップ
- 「一般」内の「日付と時刻」をタップ
- 「自動設定」をオンに変更
2.充電方法に問題がある
充電方法に問題があり、きちんと充電できていない可能性も考えられます。ケーブルとiPhoneのバッテリーポートを確認してみましょう。
ケーブルの端子やiPhoneの充電ポートにゴミが付着していると、正常に充電できません。端子が汚れているようなときには、綿棒などで掃除してみましょう。端子が綺麗になれば正常に充電できてバッテリー表示も正しくなるかもしれません。
端子の掃除で正常化しない場合、ケーブルの断線が疑われます。別の充電ケーブルを試してみましょう。
また、モバイルバッテリーを使っている場合には、残量が少なくて充電できないこともあります。
3.iOSのバージョンが古い
iOSのバージョンが古いとバッテリー表示がおかしくなる可能性があります。iOSのバージョンのアップデートを行い、最新のものにしましょう。
ただし、アップデートを行うことで、データが失われてしまう可能性もあります。そのため、事前にバックアップを取っておきましょう。
4.バッテリーの寿命が来ている
バッテリーには寿命があり、劣化によって容量が減っていきます。寿命が近づいていると、容量がほとんどない状態になるため、バッテリー表示がおかしくなります。
現在、メーカーは推奨していない方法ですが、バッテリーリフレッシュを行うことで、表示が正しく戻ることもあるため、試してみましょう。まず、一度バッテリーを完全に使い切ってゼロにしてから2~3時間程度放置します。100%まで充電した後、再度2時間程度放置しましょう。
また、初期化することで正常に表示されることがあります。以下の手順で初期化を行います。
- 設定から「一般」をタップ
- 「一般」内の「リセット」をタップ
初期化するときは、必ずバックアップを取りましょう。
もし、バッテリーリフレッシュと初期化を試しても、改善しなければ、バッテリー交換が必要です。
原因が不明な場合に試したい2つのこと
バッテリー表示がおかしくなった原因が分からないときは、次の2つのことを試してみましょう。
iPhoneの強制終了を試す
iPhoneが正常に動かなくなったときには強制再起動をすることで直ることも多いです。バッテリー表示の不具合の原因が分からなければ試してみましょう。それほど難しくはないため、比較的簡単に試せます。ただ、念のためバックアップを取っておくのが望ましいです。
強制再起動の方法は、iPhoneの機種によって異なります。
iPhone5・6・SE | 電源ボタンとホームボタンを同時に長押し |
iPhone7・7plus | 電源ボタンと音量の下ボタンを同時長押し |
iPhone 8以降 | 1.音量の上ボタンを押してから離す 2.下ボタンを押して離す 3.2の直後に電源ボタンを長押しし、リンゴマークが表示されてから離す |
iPhoneのバッテリー診断・使用状況テストを試す
AppleストアやApple正規サービスプロバイダでバッテリー診断を行うと、バッテリーの寿命を確認できます。
保証対象外の場合、iPhone11~iPhone13では14,500円(税込)、iPhoneSEの第2世代と第3世代は11,200円(税込)がバッテリー交換費用としてかかります。(2023年11月現在)
なお、機種によって料金は異なります。あとは修理を持ち込みか配送かで選べますが、両方とも予約が必要なので交換はお早めに。
バッテリー診断では、購入時のバッテリー容量からどの程度劣化しているのか%で表示されます。80%を下回っていたら、交換が必要だと考えましょう。
あわせて使用状況テストも試してみることで、原因を特定できることがあります。使用状況テストはiOSの機能を使って自分で行えるので料金はかかりません。
設定から「一般」に入り「バッテリー」をタップすると、アプリごとのバッテリーの利用率が%で表示されます。この数値が極端に多いアプリがあれば、そのアプリが原因だと分かるでしょう。
iPhoneのバッテリーを長持ちさせるには
iPhoneのバッテリーの寿命を伸ばしたい場合には、次のような方法を実践しましょう。
画面の明るさを下げる
画面の明るさを下げれば、バッテリーの消耗を抑えられ寿命も長くなります。周りの明るさに合わせて調整するのが面倒なら、「明るさの自動調節」をオフにしておくのがおすすめです。
設定アプリを開き「アクセシビリティ」「画面表示とテキストサイズ」の順に進みましょう。そうすると下の方に「明るさの自動調節」のスイッチがあります。
Wi-Fiに接続する
4Gや5Gの回線を常時使用していると、バッテリー消費が大きく、Wi-Fiに接続しているとバッテリー消費が抑えられます。接続もWi-Fiの方が安定しやすいです。
設定アプリの「Wi-Fi」の項目に入り、スイッチをオンにし、接続先を選択しましょう。
機内モードを利用する
機内モードは飛行機の電波障害を防ぐ目的で搭載されている機能です。機内モードにすると、通信を行わなくなるためバッテリーの節約にもなります。
設定アプリを開くと、上の方に機内モードのスイッチがあり、そこでオンとオフを切り替えられます。
位置情報サービスをオフにする
位置情報サービスは便利ですが、オンにしていると常にGPSとつながっているため、バッテリーの消耗が激しくなります。使わないときにはオフにしておきましょう。
設定アプリを開き「プライバシーとセキュリティ」「位置情報サービス」と進むとオン・オフを切り替えられます。
低電力モードを利用する
iOS9以降では低電力モードを利用可能です。バッテリー残量が20%以下になると、自動的にオンになり、画面の明るさやアニメーションなどを最適化してくれます。そして、充電してバッテリー残量が80%以上になると自動的にオフになる仕組みです。
低電力モードだと一部の機能が制限されますが、バッテリーの起動時間は長くなります。
手動で切り替えたいときには、設定アプリの「バッテリー」のところから、切り替え可能です。
アプリのバックグラウンド更新をオフにする
バックグラウンド更新とは、利用していないアプリが自動でデータ更新を行うことです。アプリを使うときに処理が速くなり便利ですが、バッテリーを多く消耗します。
設定アプリから「一般」「アプリのバックグラウンド更新」と進むとオン・オフを切り替え可能です。オフにすればデータ通信量が減りバッテリーの消耗も抑えられます。
バッテリー交換は修理店がおすすめの理由
バッテリー表示がおかしい原因がバッテリーの劣化なら、交換すれば直ります。バッテリー交換は公式でも受け付けており、AppleストアやApple正規サービスプロバイダで依頼可能です。
しかし、保証対象外のiPhoneだと料金が高いため、街の修理店に出す方がお得になることが多いです。街の修理店なら、料金が安いだけでなく次のようなメリットもあります。
1.最短で即日修理が可能
街の修理店なら、正規店と比べて対応が迅速です。スマホステーションなら、即日での修理に対応しています。修理の内容にもよりますが、店頭へのお持込でバッテリー交換だけなら、かかる時間は最短10分です。
なお、機種や混雑状況によって異なりますのでお気軽に店頭でお伺いください。
郵送でのご依頼にも対応しており、iPhoneが到着してから2~3日程度で済みます。iPhoneのバッテリー交換なら、スマホステーションにお任せください。
三軒茶屋エリア
2.データそのままで修理が可能
正規店でiPhoneの修理サービスを受ける際には、初期化してデータを全て消去されてしまうことが多いです。バックアップを取っておけばデータが失われることはありませんが、復元するのが面倒でしょう。
街の修理店ならできるだけデータを消去せずに修理やバッテリー交換を行っているところが多いです。スマホステーションでもデータはそのままでバッテリー交換できます。バックアップからデータを復元するなどの手間はかからず、すぐに使えて便利です。
まとめ
iPhoneのバッテリー表示がおかしいときの原因は、バッテリーが寿命を迎えているケースが多いです。時刻のズレやiOSのバージョンが古いなどの原因でバッテリー表示がおかしくなることもあります。まずは原因を特定して、バッテリー寿命が原因なら早めに交換しておきましょう。