Androidのカメラが急に起動しなくなると、修理に出すべきか迷ってしまうでしょう。しかし、原因によっては自力で直せることもあります。
今回は、カメラが起動しない原因や、自分でできる対処法について紹介します。
【Android】スマホのカメラが起動しないふたつの原因
まずは、Androidのカメラが起動しない原因を見てみましょう。大きく分けてふたつ考えられます。
カメラアプリに問題がある
Androidに限らず、スマホのカメラは専用のアプリで動作しています。アプリに何らかの不具合があると、カメラは正常に起動できません。
初期に搭載されているカメラアプリで起動しないときは、ほかのカメラアプリで起動するか試してみましょう。
もし、問題なく起動できるなら、起動しなかったアプリそのものに問題があると考えられます。
起動してもすぐにシステムが落ちたり、使用中にエラーが出たり、外側と内側どちらかのカメラしか使えなかったりするときも、まずはほかのカメラアプリで同じ症状が出るか確認してみましょう。
カメラそのものに問題がある
どのカメラアプリでも起動しなかったり、同じ症状が出たりするなら、カメラ本体に問題があるかもしれません。壊れていたり、レンズが割れていたりするケースです。アプリではなく、Android OSに問題があって不具合が出ている可能性もあります。
カメラが起動しないときに試したい9つの対策
続いて、カメラが起動しないときに、自分で試せる9つの対策を見てみましょう。
1.スマホを再起動する
アプリやOSの不具合によって起動しない場合は、スマホを再起動してみましょう。再起動すると、メモリの状態やキャッシュをクリアにできるため、OSの小さな不具合や動作不良を改善できることがあります。
Androidのスマホを再起動するには、電源ボタンを長押しします。電源関係のメニューが表示されるので、その中から「再起動」を選択しましょう。スマホの機種やAndroid OSのバージョンによっては、「電源を切る」という項目のサブメニューになっている場合もあります。
画面が固まって操作を受け付けないときは、強制再起動です。ただし、強制再起動の方法は、スマホのメーカーによって異なります。例えば、ソニー、サムスン、シャープでは以下のような操作方法です。
- ソニー(Xperia):電源ボタンと音量ボタン(+)の長押し
- サムスン(Galaxy):電源ボタンと音量ボタン(-)の長押し
- シャープ(AQUOS):電源ボタンの長押し
自分のスマホがどのような操作で強制再起動できるのか、説明書やメーカーのWebサイトで確認しましょう。
2.OSやカメラアプリをアップデートする
OSやアプリは、頻繁にアップデートを繰り返して、不具合を解消したり、新しい機能を追加したりしています。その際に、予期せぬエラーが発生して、不具合が起こることもあります。特に、OSとアプリのどちらかが古いままだと、相性が悪く不具合が起こりやすくなってしまうのです。
カメラが起動しないときは、OSとアプリを最新のバージョンにアップデートしましょう。Android OSは、「設定」→「システム」→「システムアップデート」からです(Android OS 12の場合。以下同じ)。「アップデートをチェック」をタップして、最新のバージョンにアップデートできるか確認できます。
アプリは「Google Play」からアップデートします。右上のプロフィールアイコンをタップして、「アプリとデバイスの管理」を選択すると、アップデートできるアプリの一覧が表示されます。その中に該当のカメラアプリがあれば、円矢印のアイコンをタップして更新しましょう。念のため、アップデート後は再起動するのがおすすめです。
3.カメラアプリのキャッシュを削除する
「キャッシュ」には、起動や読み込みを早くするために、よく使うデータが保存されています。しかし、古いデータが含まれていると、不具合が発生する原因になります。カメラが起動しないときは、カメラアプリのキャッシュを削除してみましょう。
「設定」→「アプリ」→「すべてのアプリを表示」の順で進み、表示される中から該当のアプリを選択します。「ストレージとキャッシュ」→「キャッシュを削除」で、キャッシュの削除が可能です。
4.ストレージの空き容量を増やす
カメラアプリのデータを保存するには、あらかじめ撮影した画像や動画を保存するスペースを確保しておく必要があります。ストレージの容量が少ないと、起動ができません。
そのような不具合も考えられるので、ストレージの空き容量を増やしてみましょう。「設定」→「ストレージ」で、使用状況を確認できます。空き容量を増やしたいときは、その中にある「空き容量を増やす」です。「Files」というアプリが起動して、削除の候補が表示されます。不要なものを選択して削除しましょう。
5.セーフモードで起動する
Androidに限らず、スマホは後からアプリを追加するたびに、不具合が発生するおそれがあります。出荷時の状態で起動すると、こうしたアプリの干渉を受けないため、正常に戻るかもしれません。それを実現するのが「セーフモード」です。
先ほどの強制再起動と同様に、セーフモードのやり方はスマホによって異なります。説明書やメーカーのWebサイトで確認しましょう。
Google Pixelの場合は、電源ボタンを押したときに表示される「電源を切る」アイコンの長押しで、セーフモードで再起動するか確認を促すメッセージが表示されます。
6.フル充電する
スマホのバッテリー残量が少なすぎることが原因で、カメラアプリを正常に起動できない可能性もあります。そのため、スマホをフル充電してから、カメラアプリの起動を試みてみましょう。バッテリー残量が原因なら、この方法で正常に起動できるようになるでしょう。
また、バッテリー残量の表示がおかしくなっている可能性もあります。そのため、十分な数字が表示されていても、一度は試してみましょう。
7.SIM・SDカードを抜き差しする
Androidスマホの場合にはSDカードを使用できて、写真もSDカードに保存可能です。
そのため、SDカードの接触不良が起きていると、カメラを正常に起動できなくなることもあるかもしれません。一度抜き差ししてみると改善できる場合もあります。
また、多くのAndroidスマホの機種では、SIMカードもSDカードと同じところに挿入する構造です。念のためSIMカードも抜き差ししてみましょう。
8.スマホが熱をもっている場合は冷ます
スマホを長時間使用したり、負荷のかかる使い方をしたりすると熱くなってきます。熱を持っている状態だと、カメラアプリを起動できなくなる場合があるため、自然に冷めるまで待ちましょう。冷めてからだと正常に起動できることが多いです。
ほかのアプリをいくつか開いている場合には、熱を持つ原因になっている可能性があるため、終了させましょう。
また、充電しながら操作することも本体が熱を持ちやすくなる原因になるため、充電が終わってから使用するのが望ましいです。
9.初期化する
スマホを初期化すると工場出荷時の状態に戻るため、不具合も改善される可能性があります。ただし、これまで保存したデータもすべて消えてしまうため注意しましょう。
初期化する前には、必ずバックアップをとっておく必要があります。Googleのパスワードなども初期化前に確認しておきましょう。
初期化は手間がかかるため、ほかの方法を試したうえで、改善しなかった場合に行うのが無難です。
どうしてもカメラが起動しない場合は?
これまで紹介した方法を試してもカメラが起動しない場合は、カメラそのものに問題があるかもしれないので、修理に出すのがおすすめです。修理の方法は2通りあります。
メーカーに修理を依頼する
ひとつめは、メーカーに修理依頼をする方法です。スマホのメーカーによって対応は異なりますが、通信会社で購入・契約したスマホであれば、キャリアショップで修理の依頼や引き渡しができます。
メーカーによっては、リペアセンターに送付したり、提携店舗や専用のサポート窓口へ持ち込んだりして、修理を依頼することも可能です。保証が適用できれば、無料か安価で修理してくれるでしょう。
ただし、修理を依頼すると基本的に預かりとなり、手元に戻ってくるまで日数がかかります。また、修理の際に初期化や記憶媒体の交換などによって、データが消去される場合もあるため、あらかじめバックアップが必要です。
スマホ修理専門店に依頼する
スマホ修理の専門店では、Androidのスマホの修理も受け付けているところがあります。メーカーの保証は適用できませんが、症状や混み具合によっては、その場で修理してくれるのがうれしいところです。修理の内容次第ではデータも残せます。
ただし、メーカーの保証期間中に利用すると、以降は「分解した」とみなされて保証が適用されなくなるため、注意しましょう。
スマホステーションでも、Androidのスマホの修理を承っております。全国各地にある店舗はもちろん、郵送修理も可能です。カメラの修理にも対応しております。カメラが起動しなくてお困りの際は、お気軽にご相談ください。
まとめ
Androidのスマホでカメラが起動しないのは、OSやアプリの不具合、カメラそのものの故障や破損が考えられます。前者であれば、再起動や更新、空き容量の確保などで解決できるかもしれません。後者であれば、自力での対応が難しいので修理を依頼しましょう。
店舗へ問い合わせ
三軒茶屋エリア