iPhoneのワイヤレス充電ができない!原因と対策方法を解説

iPhoneのワイヤレス充電ができないと、思うようにスマホが使えなくなり、困ってしまいます。本体の故障ではなく、使い方が間違っているケースもあるため、しっかり見分けて対処しましょう。 今回はiPhoneがワイヤレス充電できない原因を解説しながら、トラブルの対処法をご紹介していきます。

iPhoneのワイヤレス充電と対応機種

 

ワイヤレス充電は、ケーブルをデバイス本体に繋がず、非接触で充電できる充電方式のことです。ファラデーの電磁誘導の法則を利用しており、専用機器の上にiPhoneを置くだけで充電できるため、手軽でスタイリッシュな使用方法が人気を集めています。

ワイヤレス充電器の中に組み込まれている送電用のコイルが、磁界を発生させたところへ、iPhoneなどデバイス内の受電用コイルを近付けることで充電される仕組みです。そのためワイヤレス充電を行うには、充電器だけではなくデバイスのほうも対応している必要があります。

iPhoneでワイヤレス充電を利用するときに注意したいのが、以下のポイントです。

  • Qi規格のワイヤレス充電器が必要
  • すべてのiPhoneに対応しているわけではない
  • 充電スピードが速いとは限らない

現在、ワイヤレス充電の国際標準規格として普及しているのが、Qi(チー)規格です。近年まで仕組みはありつつもワイヤレス充電は一般的ではありませんでしたが、iPhoneでQi規格に対応した機種が登場したことで、徐々に普及してきました。

よってiPhoneでワイヤレス充電を行うためには、Qi規格に対応したワイヤレス充電器とiPhoneデバイス、両方が揃っている必要があります。現時点でワイヤレス充電に対応しているデバイスはiPhone8以降で、たとえば以下の機種が該当します。

iPhone 8、iPhone 8 Plus
iPhone X、iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Max
iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max
iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max
iPhone 14、iPhone 14 mini、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max
iPhone 15、iPhone 15 Plus、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max
iPhone SE(第2世代)
iPhone SE(第3世代)

また、ケーブルを繋ぐ通常の充電方法と比べると、ワイヤレス充電は速度が遅い傾向があり、急速充電を希望する方には向いていません。
なお、ワイヤレス充電は、iPhoneの設定を変更しなくても利用できます。

iPhoneのワイヤレス充電ができない原因と対処法

前述のとおり、iPhoneでワイヤレス充電を行うときは、専用の充電器とデバイスの組み合わせでなくてはなりません。対応機種であってもワイヤレス充電できる充電器を使用しなければ、ケーブルで繋ぐ方法以外の充電は不可能です。

対応した規格のワイヤレス充電器と、iPhone8以降の機種を利用しているにもかかわらず充電ができないときは、まずどこに原因があるのか探り、対処しましょう。

iPhoneでワイヤレス充電できないときに考えられる主な原因と対処法を、5パターン紹介します。

iPhoneとワイヤレス充電器がうまく合わさっていない

ワイヤレス充電ができない原因でまず考えられるのが、iPhoneを充電器に置く位置が不適切であることです。うまく充電できない場合は、メーカー指定の充電位置を確認して、改めてiPhoneを置き直しましょう。

とくに本体サイズが大きいiPhone Xs Max・iPhone 11 Pro Maxは設置位置がずれやすいため、注意が必要です。一般的にiPhoneのワイヤレスコイルは、本体背面のリンゴマークを中心に搭載されているため、位置合わせの目安にしてください。

また、iPhoneや充電器が汚れていると、置き型充電器が反応しないことがあります。正しい位置に置いてもワイヤレス充電ができないときは、iPhoneや充電器の汚れを落としてから置き直してみましょう。

ケースが邪魔をしている

スマホのケースが邪魔をして、ワイヤレス充電ができないこともあります。ワイヤレス充電は「電磁誘導方式」を採用していて、本体と充電器の間の物が干渉すると通電できません。

スマホカバーやホルダーを使っている人は、本体から外して充電を試してみてください。これでiPhoneの充電が開始された場合は、ワイヤレス充電ができない原因はケースだったと判断できます。

干渉の原因になりやすいのは、ケースの厚みです。ケース自体は薄くても、折りたたみ式の蓋の部分を背面に折りたたむと分厚くなり、充電器に置いたときに通電を妨げます。

金属も電波干渉を起こす原因のひとつです。金属製のケースやリングホルダーがついている場合は取り外してから、iPhoneを充電器に置いてください。

充電するたびにケースやリングホルダーを取り外すのが面倒な場合は、MagSafe対応と表記されているケースに変更するのがおすすめです。

ソフトウェアに問題がある

ソフトウェアに問題があり、ワイヤレス充電ができない可能性もあります。

問題解決にはいったんiPhoneの電源を落として、再起動すると良いでしょう。iPhoneに搭載されているiOSに何らかの不具合が生じている場合は、おおむねこれで解決できます。

iPhoneを再起動するときに押すボタンは、機種ごとに異なります。各機種の押すボタンと手順は、以下のとおりです。

iPhone SE (第 2 世代)、8、7、6の場合 iPhone X、11、12、13の場合
  1. サイドボタンを長押しする
  2. 電源オフスライダが表示されたら、ドラッグする
  3. 電源が切れるまで30秒ほど待つ
  4. サイドボタンを長押しして起動させる
  1. サイドボタンと音量調節ボタンを同時に長押しする
  2. 電源オフスライダが表示されたら、ドラッグする
  3. 電源が切れるまで30秒ほど待つ
  4. サイドボタンを長押しして起動させる

まれに電源を切る操作の途中で、iPhoneがフリーズしてしまうことがあります。フリーズしてしまったときは上記の手順ではなく、強制的に再起動する方法を試してみてください。

それでもワイヤレス充電ができない場合は、OSのアップデートが必要です。ただしOSのアップデートはバッテリー残量が50%以上残っていないとできません。トラブル予防のためにも、OSのアップデートはこまめにしておくことをおすすめします。

iOSをアップデートするときの手順と注意点は、以下のとおりです。

  1. iPhoneを電源に接続しておく
  2. Wi-Fiに繋ぎ、安定した通信を確保する
  3. 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」の順にタップ
  4. インストールしたいアップデートを選択する
  5. 「今すぐインストール」をタップする

「今すぐインストール」ではなく「ダウンロードとインストール」の文字が表示されたときは、先にアップデートのダウンロードをパスコードの入力が必要です。

アップデートがうまくいかないときは、十分な電力や安定した通信環境、デバイス容量などが不足している可能性があります。アップデート時は電源を繋ぎ、安定した通信環境を確保するだけではなく、デバイスの容量も十分に確保しておきましょう。

アダプタやケーブルが故障している

iPhoneに原因があるのではなく、充電器のアダプタやケーブルが故障していてワイヤレス充電ができなくなっている可能性も否定できません。長期間使用すれば、断線や過充電、劣化などで故障が増えます。

劣化や故障などが疑えるときは、買い替えの前に以下の対処を試してみてください。

  • 充電器の電源を入れ直す
  • 正規品の充電器やケーブルを使用する
  • 差し込み口の汚れを掃除する

まれに、充電器が一時的な異常を起こしていることがあります。まずは電源を入れ直して、様子を見てください。

非正規の充電器やケーブルを使用している場合も、不具合が起こりやすいでしょう。正規品を使用して、対処してください。

また、差し込み口に汚れが溜まることもあるため、定期的に掃除をしましょう。

いろいろ試してみてもワイヤレス充電ができない場合は、別のアダプタやケーブルを使って充電をしてみることをおすすめします。

純正品以外のケーブルや充電器を使っている

iPhoneはApple純正品、またはAppleの認定を受けた充電ケーブルや充電器でないと充電できない場合があります。ワイヤレス充電ができないときは、使用中の充電器が純正品や認証を受けた製品かどうかを確認しましょう。

Appleの純正品や認証を受けた製品には、「Made for iPhone」と書かれたロゴマーク(MFi認証マーク)が記載されているので簡単に見分けられます。

非正規品の充電ケーブルや充電器は充電できないだけでなく、iPhoneに負担がかかって故障につながるおそれもあるため買い替えを検討しましょう。

温度が上がっている

スマホの温度があがっていることで、ワイヤレス充電ができないケースもあります。これはバッテリーの劣化を防ぐために、iPhoneが熱くなりすぎるとソフトウェアが自動で充電を80%以下に制限するからで、故障ではありません。

スマホの温度が下がればワイヤレス充電が再開するため、いったん充電をやめて本体を冷やすか、iPhoneと充電器を涼しい場所に置きましょう。トラブル防止のためにも、日頃から直射日光や暖房の熱風があたる場所を避けて充電することを心がけてください。

iPhoneの温度上昇

iPhoneのワイヤレス充電器の種類と選び方のポイント

充電器の出力と形状は、さまざまです。使い方に合わせてタイプを選ぶことで、より使いやすくなるでしょう。

たとえば出力を選ぶときは、数値が大きいものを選ぶと充電速度が速くなります。ただしiPhoneの機種によって対応できるかどうかが異なるため、デバイスとの相性も確認してください。

ここでは、ほかにも注意したい、ワイヤレス充電器の種類と選び方のポイントを紹介します。

「平置きタイプ」はオールマイティーに使える

平置きタイプは、机の上に置いて使用する、スタンダードなワイヤレス充電器です。充電に欠かせないコイルの位置合わせがしやすいメリットがあり、汎用性の高いタイプでもあります。

バリエーションが豊富なため好みのデザインを選べます。一方で、使用中にデバイス本体が滑ってコイルの位置がずれてしまうことがあります。傾斜のある場所など、充電器に乗せたiPhoneがずれるようなところに置かないよう注意しましょう。

デスクまわりで充電するなら「スタンドタイプ」が便利

スペースの限られるデスクまわりなどに設置する場合は、場所をとらないスタンドタイプがおすすめです。iPhoneを立てかけて充電するタイプで、充電器に置いたままロック解除できます。画面が見やすいメリットもあります。

一方で、上に乗せる平置きタイプと異なり、機種によってはコイルの位置を合わせにくい形状です。横向きで充電できる商品もあるため、コイルの位置を合わせやすいほうを選ぶと良いでしょう。

「車載タイプ」なら移動中でも充電可能

車載タイプは、自動車に設置して使うことを想定した形状です。車載ホルダーとしても使えるため、車移動が多い方に向いています。iPhoneの取り外しが片手で簡単にできるため、乗り降りの頻度が多い方や、電話を受けることが多い方もストレスなく使えます。

商品ごとに設置方法が異なる点に注意して、設置しやすいものを選びましょう。

「モバイルバッテリータイプ」なら外出先でも充電できる

iPhoneのワイヤレス充電器には、持ち運び可能なモバイルバッテリータイプもあります。前もって充電しておけば、外出先でコンセントがないときでもiPhoneを充電できるので便利です。

iPhoneをフル充電できる回数の目安は5000mAhが1回、15000mAh以上なら2回です。複数回充電できるほうが利便性は高いですが、モバイルバッテリーは容量が大きいほどサイズも大きく重くなり、値段も高くなる傾向にあるので注意しましょう。

プラスαの機能で選んでもOK!

ワイヤレス充電器には、充電以外の機能がついたものもあります。そうしたプラスαの機能で選ぶのも良いでしょう。

Bluetooth搭載

Bluetoothスピーカー搭載のワイヤレス充電器なら、iPhoneを充電しながら音楽を聴けます。通話が多い方には、充電しながら通話できるBluetoothハンドセット付きのワイヤレス充電器もおすすめです。

急速充電機能

急速充電機能つきのワイヤレス充電器を利用すれば、iPhoneをスピーディーに充電できます。USB Power Delivery(USB PD)対応のワイヤレス充電器であれば、MacBookなども充電可能です。
ただし、デバイスやケーブルが急速充電対応のものでないと、USB PD対応モデルでも急速充電にはならないので注意しましょう。

過熱防止機能

iPhoneをワイヤレス充電器で充電すると多少の熱が発生するものですが、過剰に熱くなると故障の原因になります。過熱防止機能や冷却ファン付きのワイヤレス充電器を選べば、iPhoneが過剰に熱くなるのを防止できるので安心です。

iPhoneのワイヤレス充電ができない!このような場合は修理へ

充電の仕方やスマホの使い方を見直しても、どうしてもiPhoneのワイヤレス充電ができない場合は、修理依頼を検討する必要があります。トラブルを引き起こしている本体の原因箇所によって対応が異なるため、修理依頼の方法を解説していきましょう。

スマホのように精密な機械は、自分で修理することができません。メーカーのAppleサポートに相談するか、修理業者に依頼をすることをおすすめします。

ただし、どんな修理業者でも良いわけではありません。大事なiPhoneを長く愛用するためには信頼できる相手を選ぶ必要があるため、しっかり見分けてください。

バッテリーが劣化している場合

スマホ本体に原因がある場合、まず考えられるのが、バッテリーの劣化です。

iPhoneに搭載しているリチウムイオン電池には、寿命があります。長期間充電を繰り返すことで劣化すると、充電してもすぐに残量が減ってしまいます。

ワイヤレス充電ができなくなったら、iPhoneのバッテリーの劣化が原因かもしれません。iPhoneを購入してから2年以上が経過している場合は、バッテリーの交換修理を検討してください。

バッテリーの交換はAppleサポートのほか、身近な修理業者でも対応できます。費用や修理にかかる日数は依頼先によって異なるため、自分が利用しやすい修理先を選びましょう。

原因がどうしてもわからない場合

使い方や本体、バッテリーにも問題がなく、ワイヤレス充電ができない原因がどうしてもわからない場合は、Appleサポートに相談するか、身近な修理店に見てもらうことをおすすめします。

素人にはわからなくても、専門的な知識と修理経験があるプロが見れば、原因が判明する可能性は充分にあります。iPhoneの買い換えを検討する必要はありません。

Appleサポートを利用する場合は、Appleの公式サポートホームページから問い合わせると良いでしょう。

修理が必要な場合は配送でやりとりをしますが、身近な場所にAppleストアがあれば、直接修理に出すことは可能です。ただしその場合でもいきなりお店に持ち込むのではなく、公式ホームページで修理の申し込みをし、予約を取ってからの対応になるので気をつけてください。

Appleサポートの場合はやりとりに時間がかかるため、お急ぎなら、修理業者に依頼するのも選択肢のひとつです。iPhoneユーザーは多く、修理店も多いので、スピーディーな解決が目指せるでしょう。

ただしiPhoneは機能・品質とも高く、高価格帯のスマホなので、信頼できる修理業者を選ぶ必要があります。店頭や修理業者のホームページをチェックして、iPhoneの修理に専門的に対応していて、修理実績が豊富なお店を選びましょう。

iPhoneのワイヤレス充電のトラブルはスマホステーションにおまかせ!

スマホステーションは、Apple社のiPhoneやAndroid製品に対応する専門店です。
幅広い不具合に対応しており、ワイヤレス充電ができないトラブルでも、リーズナブルでスピーディーに対応することが可能です。

全国各地に店舗があるのも魅力です。スマホステーションのほとんどの店舗は駅から5分程度の場所にあり、アクセスが良好です。身近な場所に店舗がない場合にも郵送による修理が可能なため、ご検討ください。

スマホステーションは認可を受けた総務省登録修理業者であるため、安心してお預けいただけます。最新機種から古いiPhoneも、すべてスマホステーションにおまかせください。

スマホステーションでは、お客様のiPhoneの大事なデータを消さない修理を行っています。iPhoneのバックアップをしておく必要がないため、iPhoneの故障や修理に悩んだら、どうぞお気軽に最寄りのスマホステーションにご相談ください。

まとめ

便利なワイヤレス充電の機能に惹かれてiPhoneを選ぶ人は多いものの、充電時のトラブルが起こる可能性もあります。いざというときに慌てないためにも、ワイヤレス充電ができない原因を理解して、トラブル解決を目指しましょう。

自分で解決できないときには修理業者にも相談して、快適にiPhoneを使いこなしてください。


お近くの店舗を探す > 店舗一覧へ


スマホの故障すぐ修理しますバナー

スマホ修理サービスへのサービス説明

スマホ修理サービスに関する、ご案内ページをまとめたリンクとリンク先の説明になります。
  • スマホ修理サービスTOP

    スマホ修理サービスのTOPページになります、スマホ修理サービスの説明ご利用方法・スマホ修理料金の確認方法のご案内等をしています。
  • スマホ修理料金を調べる方法

    お客様のスマホ修理料金を調べるまでの、STEPをまとめています、お客様の修理対象のスマホの機種名/型番等を調べてスマホ修理料金が調べられるようなSTEPになります。
  • スマホ修理のご依頼の方法とフロー

    スマホステーションにご依頼する方法とご依頼から返却までの流れを説明しています、修理依頼方法は店舗持ち込み修理と郵送でのご依頼をご用意させていただいております。
  • スマホ修理サービスのよくあるご質問

    スマホ修理サービスについて、よく有るご質問をQ&A方式にて掲載しております。Q&Aをご確認いただき後に、不明点がある場合についてはお問い合わせいただければと思います。