「最近バッテリーの持ちが悪い」、「充電がすぐ切れる」と感じたら、そろそろバッテリー交換のサインかもしれません。そこで気になるのは交換にかかる費用ではないでしょうか。今回はiPhoneのバッテリー交換の費用をテーマに解説します。
【目安】iPhoneバッテリーの寿命は?
Apple社の公式サイトを確認すると、iPhoneのバッテリーはフル充電サイクルを500回繰り返すと、交換目安となる最大容量の80%となるように設計されています。この充電回数を寿命に換算すると、およそ3年程度です。
ただし、この寿命はすべてのiPhoneで一律ではありません。使い方によっては、寿命が長くなったり短くなったりします。たとえば、フル充電を毎日繰り返すと、理論上では3年よりも早く寿命が来ることになります。
少しでも長くiPhoneを使い続けるためには、バッテリーが長持ちする使い方を心がけるようにしましょう。
iPhoneバッテリーの調子が悪い?交換するべき症状5つ
iPhoneのバッテリーの調子が悪くなってくると、以下のような症状が現れます。そのまま放置してしまうと、iPhone本体の故障につながる危険性もあるため、できるだけ早く交換することをお勧めします。それぞれの症状について詳細を見てみましょう。
1.バッテリー消費が激しい
バッテリーを100%まで充電したのち、それほど使用していないのに数時間で10%未満になるような現象です。これは、バッテリーの交換時期のサインです。バッテリーが劣化すると、充電できる最大量が小さくなるため、満タンに充電してもすぐになくなってしまいます。
バッテリー消耗が激しい原因として、バッテリーの劣化以外に、バックグラウンドでのアプリ起動や画面の明るさの設定が考えられます。この場合、アプリやiPhoneの設定を確認し、使用していないアプリは終了させるなどのバッテリーを節約する方法を試してみることが大切です。
2.長く充電しても溜まらない
ケーブルを接続しても充電されない場合や、充電までに時間がかかるケースです。この場合、まずはケーブルの接続状態をチェックしましょう。Apple純正の充電器とケーブル使用を前提に、アダプターがコンセントにきちんと刺さっているか・充電ポートが汚れていないかをチェックします。
上記の項目を確認してもなかなか充電されない場合は、バッテリーの劣化が原因と考えられます。
3.バッテリーの残量表示がおかしい
バッテリーが劣化すると、画面に表示されるバッテリー残量と実際の残量が一致しないことがあります。例えば、充電しているのに残量表示が減ったり、100%に近い状態から急激に残量が0に近くなったりするケースが考えられます。この症状の原因は、バッテリーの劣化によりiPhone本体が正確な残量を認識できなくなることです。
突然、バッテリー残量が増える症状も現れます。この場合もバッテリーの劣化が原因です。iPhoneの使用中にバッテリーの調子がおかしいと感じたら、充電時に残量表示を注意深く確認することをおすすめします。
4.画面パネルの浮きや画面表示がおかしい
バッテリーが劣化すると、ガスが発生して膨張することがあります。そして、iPhoneの液晶が膨張したバッテリーに押されると、画面パネルが浮いたり表示不良が起こったりするのです。
さらにバッテリーの膨張が進行すると液晶パネルが破損します。最悪の場合、発火するケースも珍しくありません。バッテリーが変形した状態で使用し続けることは危険を伴うため、画面パネルの形に異変が見られたら、早急にバッテリーを交換しましょう。
5.アプリが頻繁に落ちる
バッテリーが劣化すると、大容量のデータ通信やカメラ起動など、大きな電力を必要とする動作に対応できなくなります。この状況では、スマホに内蔵されたCPUが正常に可動できず、アプリが強制終了されてしまうのです。
アプリのバージョンやiPhoneのOSをアップデートすると、改善される場合もあります。しかし、アップデートしてもアプリが頻繁に落ちるのであれば、バッテリーの劣化が原因と考えられます。
劣化したバッテリーを使い続けるデメリット
劣化したバッテリーをそのまま使い続けていると、iPhone本体とバッテリーの双方に不具合が生じます。
iPhoneを起動できなくなる
バッテリーの劣化や膨張により、液晶パネルが破損するとタッチパネルの動作に必要なセンサーが作動しなくなります。このセンサーが壊れるとiPhoneが起動しなくなるおそれがあります。
この場合、バッテリーの交換では間に合わないためiPhone本体の修理、もしくは機種変更をしなければなりません。バッテリー交換よりも高額になります。
バッテリーが膨張し発火の危険性がある
iPhoneのバッテリーはリチウムイオン電池です。リチウムイオン電池はその特性上、電池内部が劣化するとガスが発生します。過充電や過放電を繰り返していると、形が歪むほど膨張します。
この状態でiPhoneを使い続けると、バッテリー内のプラス極材とマイナス極材同士が反応し、バッテリーから発火するのです。
バッテリーの膨張は大変危険な状態であるため、少しでも膨張していると感じたら、早急な交換が必要です。
修理前にiPhoneバッテリーの最大容量を確認する
iPhoneのバッテリーの寿命は、バッテリーの最大容量で確認できます。確認するには、まず設定アプリにある「バッテリー」をタップしましょう。バッテリーの画面が表示されたら、「バッテリーの状態」をタップすると最大容量が一番上に表示されます。
表示された最大容量が80%をきっているなら、バッテリーの交換を検討してください。
iPhoneのバッテリー交換にかかる費用
iPhoneの最大容量を確認し、80%以下の交換時期となっていた場合、バッテリー交換にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
ここでは、iPhoneバッテリー交換費用の相場をまとめています。バッテリー交換するか、機種変更するかの判断材料として、ご参考ください。
Appleに修理を依頼したときの費用
まずは正規修理業者であるAppleに依頼したときの費用を紹介します。費用はいずれも税込です。
iPhoneのモデル | Apple製品限定保証または AppleCare+の保証対象 | 保証対象外 |
iPhone14 Pro Max | 0円 | 14,900円 |
iPhone14 Pro | ||
iPhone14 Plus | ||
iPhone14 | ||
iPhone13 Pro Max | 0円 | 9,800円 |
iPhone13 Pro | ||
iPhone13 | ||
iPhone13 mini | ||
iPhone 12 Pro Max | 0円 | 9,800円 |
iPhone 12 Pro | ||
iPhone 12 | ||
iPhone 12 mini | ||
iPhone 11 Pro Max | ||
iPhone 11 Pro | ||
iPhone 11 | ||
iPhone XR | ||
iPhone X | ||
iPhone XS | ||
iPhone XS Max | ||
iPhone SE (第2世代) | 0円 | 7,500円 |
iPhone SE | ||
iPhone 8 | ||
iPhone 8 Plus | ||
iPhone 7 | ||
iPhone 7 Plus | ||
iPhone 6 | ||
iPhone 6 Plus | ||
iPhone 6s | ||
iPhone 6s Plus | ||
その他すべての対象モデル |
(2023年2月現在)
Apple製品限定保証の期間内や、AppleCare+の保証対象であれば無償でのバッテリー交換ができます。
Apple製品限定保証とはデバイス購入後、1年間無料で付帯する保証のプランのことです。AppleCare+も同じく保証プランですが、こちらは有料です。いずれもバッテリー交換以外の修理でも費用を安く抑えられます。万が一に備えて加入しておくと安心かもしれません。
ただし、バッテリー交換に支障をきたすその他の故障が見つかった場合、そちらも合わせて修理され、別途費用が必要になることもあるため注意しておきましょう。
街の修理店に依頼したときの費用
つづいて駅前などにある街の修理店に依頼したときの費用をみていきましょう。今回は全国各地でサービスを展開しているスマホスピタルの修理費用を紹介します。
iPhoneのモデル | 料金(税込) |
iPhone 13 Pro Max | 12,980円 |
iPhone 13 Pro | 12,980円 |
iPhone 13 mini | 9,480円 |
iPhone 13 | 9,480円 |
iPhone 12 Pro Max | 7,580円 |
iPhone 12 Pro | 7,580円 |
iPhone 12 | 7,580円 |
iPhone 12 mini | 7,580円 |
iPhone 11 Pro Max | 7,580円 |
iPhone 11 Pro | 6,680円 |
iPhone 11 | 6,580円 |
iPhone XS Max | 5,580円 |
iPhone XR | 5,580円 |
iPhone XS | 5,580円 |
iPhone X | 5,280円 |
iPhone SE (第2世代) | 4,700円 |
iPhone 8 Plus | 2,940円 |
iPhone 8 | 2,940円 |
iPhone 7 Plus | 2,940円 |
iPhone 7 | 2,940円 |
iPhone 6s Plus | 2,940円 |
iPhone 6s | 2,940円 |
iPhone 6 Plus | 2,300円 |
iPhone 6 | 2,300円 |
iPhone SE | 2,300円 |
iPhone 5s | 2,300円 |
iPhone 5c | 2,300円 |
iPhone 5 | 2,300円 |
iPhone 4s | 4,180円 |
iPhone 4 | 4,180円 |
(2023年2月現在)
比較的新しい機種はAppleの場合に比べると料金が高いものの、少し前のモデルであれば安い費用でバッテリー交換ができます。割引が適用されるとより安くなるため、修理を依頼する際には確認しておくと良いでしょう。
Appleの公式修理に依頼するメリットとデメリット
iPhoneのバッテリーを交換する際は、Apple Storeやサービスプロバイダーなどの正規の店舗に依頼することも方法のひとつです。自力で交換することも不可能ではありませんが、保証が無効になるためおすすめはできません。
ここではバッテリー交換の際、Appleの公式に修理を依頼するメリット・デメリットをご紹介していきます。
メリット
正規店による公式修理は、Apple純正のパーツを使って行われます。修理前と後で性能や使用感に差が出る心配がないため、比較的安心です。
またiPhoneでは、Apple製品の保証とサポート期間が延長される「AppleCare+」を活用することで、修理費用を安く抑えることもできます。
AppleCare+は、iPhoneなどのApple製品の保証・サポートをより手厚く受けられるサービスです。iPhoneには「購入後1年間のハードウェア製品限定保障」と「90日間の無償サポート」が元から付いていますが、これらのサポートを1年に2回までサービス料で受けることができるようになります。
AppleCare+には、上記の保証とサポートが受けられる「AppleCare+for iPhone」と、盗難や紛失に関する保証もついた「AppleCare+盗難・紛失プラン」の2種類があります。
加入費用はiPhoneの機種・支払い方法によって変わります。例えばiPhone11で月払いをする場合、「for iPhone」は月額950円、「盗難・紛失プラン」は月額1050円となります。
デメリット
正規店に修理やバッテリー交換を依頼する場合、AppleCareやAppleCare+の保証条件を満たさなければ保証の対象外になり、修理費用が高額になってしまいます。機種によっては、町の修理店の方が安く済む場合も多いです。
また店舗での修理ができない場合はリペアセンターに配送されるため、修理期間が長くなります。修理や交換の内容にもよりますが、およそ5〜7日間はiPhoneを使えないと考えても良いでしょう。
加えて代替機が借りられない場合は、自分でレンタルするなどして用意する必要もあります。バッテリー交換の場合、本体が初期化されるため、事前のバックアップの手間があるのも難点です。
その際に、AppleCare+に加入していれば、「エクスプレス交換サービス」を利用することができます。基本的にはAppleCare+の加入者限定ですが、追加料金を支払えば未加入でもサービスを受けることが可能です。
エクスプレス交換サービスは、代替機をAppleから配送してもらうことができるサービスです。事前に電話かチャットで申し込みをすれば、新品(または新品同様)のiPhoneを自宅まで届けてもらうことができます。
代替機が届いたら、お手持ちのiPhone本体と交換する形で受け取ります。ただし、自分のiPhoneに画面割れやカメラの故障など、過失や事故による損傷があった場合、12,900円を追加で支払うことになります。費用を抑えたい場合は、損傷個所を先に修理しておきましょう。
また交換で届く代替機は、工場出荷時の設定になっています。後から自分のデータを復元できるよう、事前にiPhoneのバックアップを取っておきましょう。
修理を依頼する前に用意すべきこと
Appleへバッテリー交換を依頼する方法は、店頭持ち込みと配送のふたつの方法があります。それぞれにあらかじめ準備しておくことがあるため、確認しておくとスムーズに対応できます。
また、いずれの場合も代替機は用意されません。自分自身で用意しておくか、iPhoneがない状態でも連絡を取れるように準備しておきましょう。
どうしても即日で修理を終わらせたい場合は、町の修理店に依頼するのも手です。本体交換など一部サービスを受けることはできませんが、パーツ交換などの小規模な修理なら即日で終わることもあります。
・店頭の持ち込み修理の場合
Apple Storeの店頭に直接持ち込む場合、公式サイトからジーニアスバーを予約しておく必要があります。ジーニアスバーとはApple製品の専門知識を持ったスタッフが対応し、修理の受付などを行う場所です。
店頭に持ち込む前に準備しておくべきことは以下のとおりです。
まずはデータのバックアップをとり、「iPhoneを探す」をオフにした上で初期化しておきましょう。Appleへ修理を依頼するとデバイスが初期化されて戻ってくることが多く、その場合に備えてデータのバックアップを取っておく必要があります。
また、持ち込む際には、できるだけiPhoneのバッテリー残量を30%以下にしておくとスムーズに対応してもらえます。
iPhone本体と合わせて以下のものを持っていきましょう。
・購入時のレシート
・運転免許証やパスポートなど本人確認書類
・普段使っている通電するアクセサリー類
購入時のレシートは修理手続きの際に必要となる場合があるため、保管していれば持っていくことをおすすめします。
早ければその場で修理対応できることもありますが、リペアセンターへの配送が必要となる際には5〜7日ほどかかってしまうこともあるため注意してください。
・配送修理の場合
配送修理はAppleのサイトからリペアセンターへ依頼すれば、指定の配送業者が直接自宅へiPhoneを引き取りに来てくれます。修理にかかる期間は5〜7日ほどが目安です。
配送業者に渡す前には以下の準備をしておきましょう。
まずはデータをバックアップし、デバイスを初期化しておきます。つづいてApple IDのデバイスリストから、使用しているデバイスを削除します。iPhoneのホーム画面から「設定」→「ユーザー名」と進み、下にスクロールすると使用しているデバイス一覧が表示されているので、タップして詳細情報を確認し、「アカウントを削除」を選択すればOKです。
最後にデバイスから使用しているSIMカードを取り出し、修理から返却されるまで安全な場所に保管しておきましょう。
また、Apple Watchを使っている方はペアリングの解除や、「iPhoneを探す」やiMessageの機能をオフにしておくと安心です。
iPhoneバッテリーを交換できる場所は?
Appleの公式修理店として、バッテリー交換を依頼できる場所は、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダをはじめ、Docomo・au・SoftBankなどの通信会社ショップなどでも可能です。
街の修理店に依頼するメリットとデメリット
現在は正規店以外でもiPhone修理ができる店舗が増えているため、そちらにバッテリー交換の依頼をするのもひとつの方法です。ここでは、そういった街の修理店でバッテリー交換を依頼する場合の、メリット・デメリットについてご紹介します。
メリット
修理店の特徴は、とにかく修理時間が短いことです。最短で即日修理をしてくれる店舗も多く、バッテリー交換なら10分で終わる場合もあります。代替機を用意する手間も省けるほか、事前の予約も必要ないためお手軽に修理を済ませられます。
また正規店と比べると、バッテリー交換費用が割安なのも魅力です。AppleCare+のサービスを利用した公式修理より、費用を抑えられることも多いでしょう。また、保証に加入する手間や、月額料金を支払う必要もありません。
ただし、お手持ちのiPhoneの機種や修理店によって、修理費用には大きな差が出てきます。修理を依頼する前に、店舗のサイトや広告から、お手持ちのiPhoneの機種の修理費用を確認しておくと安心です。
さらに店舗によっては、バックアップなど事前の準備なしで修理を請け負ってくれることもあります。とはいえ、バックアップがあるに越したことはありません。もしものときに備えて、事前にバックアップをとっておくことをおすすめします。
店舗による修理では、iPhoneに破損した箇所があってもバッテリー交換を行ってくれます。公式修理では破損個所を先に直す必要があるため、この点も大きなメリットです。
デメリット
最大のデメリットは、修理に使われるパーツが非純正になる点です。純正バッテリーに交換してもらえるのはApple公式修理のみなので、店舗で交換する場合はバッテリーの性能や使い勝手が変わることも考えられます。
加えて、一度公式修理以外の店舗で修理を行うと、AppleCare+などの保証対象外になる場合もあります。機種によってはアラートが表示される、電源マークが表示されなくなるなどの不具合が生じることもあるため、公式修理に出せなくなるのは大きな痛手といえます。
公式修理と最も異なる点は、iPhone本体を交換することができなくなることです。基本的に修理店は「修理」のみを行う店舗であるため、iPhone本体の交換には応じてくれません。修理内容はボタンのみ、バッテリーのみ、画面のみなど、パーツ単位に限定されます。
街の修理店に依頼するならスマホステーションがおすすめ
iPhoneのバッテリー交換を依頼するなら、『スマホステーション』がおすすめです。バッテリーの品質を保つために国内業者にて厳しいチェックをクリアした部品のみを使用しています。そのためバッテリーの品質はご安心いただけます。
加えて、スマホステーションは「データ消去なし」で修理できる、スマートフォン修理の専門店です。iPhoneのバッテリー交換なら最短15分から承っておりますので、昼休みなどを活用した修理依頼もおすすめしております。
郵送修理にも対応しておりますので、ご来店が難しい場合も安心です。到着から2~3日で、スマートフォンをお手元にお返しいたします。
またバッテリー交換以外にも、液晶の破損・カメラや各種ボタンの故障・SIMやSDカードスロットの交換、水没修理など広く対応しております。
スマホステーションはお客様のデータを第一に考え、データを消さずに作業いたします。累計10万台以上の修理実績・総務省認定の「登録修理業者」の取得などを通じて、お客様のデータを守るため技術・品質の向上に取り組んでおります。
スマートフォンのお困りごとは、ぜひスマホステーションまでお問い合わせください。
修理までにiPhoneのバッテリー劣化を防ぐ方法
iPhoneのバッテリー劣化をできるだけ防ぐためには、どのような方法を取ると良いのでしょうか。ここでは適切な使用方法をご紹介します。
バッテリー 充電は『継ぎ足し』でする
iPhoneに使用されているリチウムイオン電池は、「20〜80%」の間をキープすることが一番良いといわれています。リチウムイオン電池の特性上、過充電と過放電は劣化の進行につながるためです。
過充電とは、100%を超えても充電し続けることを指します。過充電をすると、電池の正極が、許容量を上回るほどのリチウムイオンを放出する原因となり、電池内の状態を不安定にさせます。
過放電は0%になるまで使用し、その状態で放置することです。リチウムイオン電池は「自己放電」と呼ばれる特性を持っており、充電残量が0%になっても放電し続けようとします。その結果、銅箔が溶けバッテリー内部の劣化を招き、最悪の場合は充電できない状態になるケースも珍しくありません。
そのため、iPhoneは過充電と過放電を避け、「20〜80%」の間をキープしながら使用することが大切です。
充電したまま使用しない
iPhoneを充電したまま使用すると、本体内部に熱がこもり、発熱しやすくなってしまいます。リチウムイオン電池は熱に弱いため、バッテリーが劣化する原因となるのです。バッテリー内部の温度が上昇すると、化学反応が促進され、リチウムイオンが減少してしまうことが、劣化につながります。
上記のトラブルを防ぐために、iPhoneを使用するときは充電ケーブルから外すようにしましょう。
高温状態を避ける
AppleではiPhoneの使用環境として、周囲の温度が0度から35度の場所を条件としています。充電したままの使用がバッテリーに負担をかけるのと同じ仕組みです。高温状態で使用することもバッテリー劣化の原因となります。
炎天下などの高温環境下で操作すると、バッテリーや本体の温度上昇を加速させ、最悪の場合発火につながるおそれがあります。
真夏の直射日光や、冬のヒーターが直接当たる場所で、iPhoneを使うのは避けるのが得策です。
Max充電を避ける
リチウムイオン電池は、残量がゼロになるのと同様に、Max充電にしても劣化が早まります。近年発売されているデバイスは、Max充電しても劣化しにくいよう安全装置が作動しますが、できるだけMax充電される前にケーブルから外すことが大切です。
iPhoneバッテリーを少しでも長持ちさせる方法
iPhoneを修理に出すまでの間、バッテリーを少しでも長持ちさせるには、次に紹介する方法が有効です。それぞれの方法について解説します。
低電力モードを有効にする
低電力モードを有効にしておくと、バッテリー残量が減ったときにバックグラウンドのアプリ動作を一時的に制限し、iPhoneの消費電力を抑えることができます。制限される機能は、メールの取得やiCloud写真などです。
有効にするには、「設定」アプリを開いたのち「バッテリー」をタップし、「低電力モード」をタップしましょう。
画面の明るさの自動調整機能をオフにする
iPhoneには、周囲の明るさに合わせて画面の明るさを自動調整する機能があります。この機能がオンになっていると、iPhoneが周囲の明るさにその都度対応するため、バッテリーを消費します。バッテリーの消費が激しいと感じるときは、必要以上の明るさにならないように明るさの自動調整機能をオフに切り替えましょう。
オフにするには、「設定」アプリを開いたのち「アクセシビリティ」「画面表示とテキストサイズ」の順にタップします。最後に、一番下の「明るさの自動調節」をタップしましょう。
バッテリー消費の多いアプリを確認する
使用するアプリによってバッテリーの消費量が異なるため、消費量が多いアプリをチェックすることも大切です。消費量が多いアプリをあまり使用していないのであれば、アンインストールすると、バッテリー消費の改善につながります。
「設定」アプリから「バッテリー」の画面を開くと、アプリごとのバッテリー使用状況を確認できます。
自動ロックまでの時間を早くする
画面をつけたままiPhoneを放置すると、使わない電力を消費してしまいます。自動ロックがかかるまでの時間を早くしておくと、画面が早く消灯でき、余分な電力を消費しません。
「設定」アプリから「画面表示と明るさ」「自動ロック」の順にタップし、選択する自動ロックの時間をタップしましょう。
Wi-Fiのオン/オフを使い分ける
Wi-Fiが通っていない場所でWi-Fiをオンにしておくと、常に接続先を探すためにバッテリーが消耗します。Wi-Fi環境でなければ、オフにしておきましょう。
「設定」アプリから「Wi-Fi」をタップするか、もしくはコントロールセンターにあるWi-Fiアイコンをタップし、オンとオフを使い分けましょう。
まとめ
iPhoneのバッテリー交換にかかる費用はApple Storeの場合、保証に加入していれば無料です。ただし、修理を依頼するのに手間や時間がかかり、今すぐバッテリー交換をしたい方には不便に感じることもあるでしょう。スマホステーションならバックアップや初期化も不要で、即日対応も可能です。
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