今や私たちの生活に欠かせないスマートフォンですが、ある日突然起動しなくなった経験はありませんか?
起動しなければ当然、メール・SNS・電話など一切使えなくなり、仕事やプライベートにおいてさまざまな支障をきたしてしまいます。
ただし、スマホが起動しない原因がわかれば修復が可能です。ここでは、Androidスマホが起動しないときの原因と、試しておきたい主な対処法について説明していきます。
Androidが起動しない2つの原因
Androidが起動しない原因は、主にハードウェアに原因があるケースと、ソフトウェアに原因があるケースのふたつに大別できます。ではそれぞれの場合を確認しておきましょう。
原因1:Androidスマホ本体(ハード)の不具合
ハードウェアの不具合というのは、Android本体の部品が故障している状態のことです。
たとえば、手を滑らせてスマホを落としてしまったときなどに、地面や床に叩きつけられて衝撃を与えてしまうと、衝撃の影響で内部の部品が物理的に破損してしまうことがあります。
特にスマホケースを付けていない場合だと、落下時の衝撃が強いため、不具合を起こしやすいです。
加えて、Androidの水没も、ハードウェアの不具合によくある原因として挙げられます。防水機能が備わった端末でも、完全防水ではない為、不具合を起こす可能性が十分にあります。
また、落下や水没のようなアクシデントがなくても、部品が劣化することで不具合を起こすこともあります。よくあるのが、バッテリーの劣化です。
バッテリーが劣化すると、容量がどんどん少なくなっていきます。やがて電気を蓄えることができなくなり、その結果電源も入らなくなります。
あるいは画面が故障していると、起動していても起動していないように見えることがあります。画面が真っ黒でも、通知音などが鳴る場合には、その可能性が高いでしょう。
原因2:Android OSやアプリなどソフトの不具合
ソフトウェアの不具合というのは、主にAndroid OSやアプリなどの不具合のことです。OSは端末全体を管理するソフトウェアです。そのため、OSに不具合が生じれば正常に起動しなくなることは十分にありえます。
たとえば、Android OSのバージョンアップをしようとして、何らかの原因で失敗したときなどには不具合を起こしやすくなります。また、バージョンアップをしないで、古いバージョンのまま使い続けていても、不具合を起こすことがあります。
アプリの不具合にも注意が必要です。特定のアプリがメモリを使いすぎることで、フリーズして起動できなくなる場合があります。インストールしているアプリが多すぎたり、メモリが少なすぎたりする場合も、フリーズして起動できなくなることがよくあります。
Androidが起動しない場合の対処法9選
Androidスマホが起動しないときには、次のような対処法を試してみることで、改善できる可能性があります。
対処法1:強制再起動する
Androidスマホを強制再起動すれば、フリーズして起動できないときでも、電源をオフにできます。それから、再び起動を試してみましょう。
強制再起動の方法は、機種によってやや異なりますが、特に難しいことはありません。大半の機種で、電源ボタンを長押しすると、フリーズしていても電源をオフにできます。何も反応しない場合も、10秒程度電源ボタンを押し続けてみましょう。
完全に電源が切れたのを確認してから、再び電源ボタンを長押しすることで、起動できることがあります。
ただし、強制再起動で直るのは主にソフトウェアに不具合が生じて起動できなかった場合です。ハードウェアが原因の場合には、強制再起動では対処できないでしょう。
対処法2:1時間以上充電を行う
Androidスマホの電源ボタンを長押してもまったく起動しない場合には、バッテリーが完全になくなっている可能性があります。そのため、一度充電してみましょう。
充電器にスマホをつないだら、すぐに電源を入れたくなるかもしれませんが、バッテリーが無くなっていると、少し充電器につないだくらいでは起動しません。少なくとも1時間以上は電源を切ったままの状態で充電をつづけましょう。
また、ほとんどのAndroidスマホが純正ではない充電器で充電できますが、純正の充電器を使用するのが良いでしょう。バッテリーが完全になくなっていたり劣化していたりすると、純正以外の充電器では上手く充電できない可能性もあります。
対処法3:使用環境を適温に戻す
多くのAndroidスマホに使われるリチウムイオンバッテリーは、急激な温度変化に弱い特徴があります。一般的にスマホの適温は、5℃〜35℃といわれています。適温環境以外でAndroidスマホを使用すると、バッテリーの減りが速くなったり、電源がつかなくなったりなどの不具合が発生するおそれがあります。
Androidスマホが使用中に高温になってしまった場合は使用するのを止めてください。涼しい場所に移動したり、扇風機やサーキュレーターなどの風を当てたりしてAndroidスマホを冷ますことをおすすめします。ただし、急速に低温で冷やすようなことは故障の原因になるため避けてください。
対処法4:液晶保護フィルムを剥がす
Androidスマホには、通話中に誤って画面がタッチ操作されないように耳に端末を当てると、自動で画面が暗くなる近接センサーと呼ばれる機能が搭載されています。液晶保護フィルムが近接センサーを覆ってしまうことで、画面が映らないといった不具合を起こすことがあります。
液晶保護フィルムが原因と疑われる場合は、液晶保護フィルムを一度剥がし、画面が映るか確認してみましょう。
対処法5:SIMカード・SDカードを挿し直す
AndroidスマホにはSIMカードが入っています。人によってはmicroSDカードを入れているケースもあります。これらのカード類の接触不良が原因で、起動時にフリーズする例も稀に見られます。
そのため、SIMカードやmicroSDカードをいったん取り出して、端子部分にホコリ等が付いていないかどうか確認してみましょう。目に見えるホコリや汚れがなくても、柔らかい布で軽く吹いてみると良いかもしれません。
綺麗な状態にして挿し直してみれば、正常に起動する場合もあります。
対処法6:パソコンを使ってAndroidを再起動する
Androidスマホはパソコンに接続して強制再起動することもできます。
- 1.パソコンをあらかじめ起動しておきます
- 2.スマホとUSBケーブルで接続します
- 3.そのままの状態で15分程度充電
- 4.スマホ側のUSBケーブルだけいったん外します
- 5.10秒以内に再接続します
- 6.そのまま30分程度充電
- 7.電源ボタンを5秒以上長押し
上記操作後、スマホの画面に「再起動」と表示されたらタップしましょう。もし、「再起動」と表示されない場合には、電源ボタンを30秒以上押し続けると表示されます。
また、サードパーティ製の専用のソフトをパソコンにインストールすることでも、強制再起動できます。
対処法7:外部モニターに接続・操作する
電源がオンになっているにもかかわらず、画面が真っ暗で表示されない場合、タッチパネル画面だけが故障している可能性が考えられます。そのときは、Androidスマホとテレビを「MHL-HDMI変換アダプター」と「HDMIケーブル」で接続すると、テレビのリモコンを通じてスマホを操作できる場合があります。
Androidスマホとテレビが接続できたら、必要な端末内のデータをSDカードなどの外部ストレージへバックアップを取ることをおすすめします。テレビリモコンでAndroidスマホを操作し続けるのは現実的ではないので、データのバックアップを行い、リカバリーモードによって初期化を試す、または新しい端末購入を検討してください。
ただし、Androidスマホとテレビの互換性はそれぞれのメーカーによって異なる点は注意が必要です。全てのキー操作に対応していない場合もあるので、互換性がない場合には外部モニターへの接続・操作は諦めざるを得ません。
対処法8:リカバリーモードで起動する
Androidスマホにはリカバリーモードというのがあります。これは、端末を初期化して購入時の状態に戻す機能のことです。
ただし、リカバリーモードを使用すると、データが消えてしまいます。起動できない状態だと、バックアップも取れないため、対処法としては最後に検討することをおすすめします。どうしても直らない場合の最終手段と考えましょう。
リカバリーモードで起動するときには、下記の手順で操作してください。
- 1.電源ボタンと音量ボタン(+と-)を長押し
- 2.メニューが表示され、「Recovery mode」を選択
- 3.「Wipe data / factory reset(工場出荷状態に戻す)」を選択
- 4.確認メッセージの後に「YES」を選択するとリカバリーが実行されます。
また、選択するときには音量ボタンを使用し、決定するときには電源ボタンを使用します。
対処法9:専門業者に修理を依頼する
どの方法を試しても起動しない場合には、専門業者に修理を依頼しましょう。スマホステーションなら、全機種に対応しておりデータを消さずに修理できます。
修理後のアフターケアにも対応しており、総務省登録修理業者にもなっているため安心してお任せいただけます。Androidスマホが起動しなくなって困っている方は、ぜひスマホステーションにお問い合わせください。
まとめ
Androidスマホが起動しなくなった場合には、強制再起動や1時間以上の充電、カード類の挿し直しなどを試してみましょう。ソフトウェアの不具合や接触不良などが原因の場合、その操作で直ることも多いです。
また、自分で直すのが難しい場合には、専門業者に修理に出すようにしましょう。