ソニーから販売されているXperiaは、洗練されたデザインと、充実した機能で人気があるスマートフォンです。しかし、長く使っているうちに、電源が入らなかったり、充電できなかったりするトラブルに見舞われるときがあります。ただし、症状によっては、自力で解消できる場合もあります。
今回の記事では、Xperiaの電源が入らないときや、充電ができないときの対処法をご紹介します。
Xperiaの電源が入らない・充電できない原因は?
Xperiaの電源が入らなかったり、充電できなかったりする場合、何が原因なのでしょうか。考えられる原因をみていきましょう。
バッテリーが劣化している
スマートフォンのバッテリーは、充電と放電を繰り返すことで徐々に劣化していきます。バッテリーが劣化すると、電源を入れても起動しなくなったり、起動ループになったりします。
Xperiaの電源が入らない原因がバッテリーの劣化による場合、バッテリーの交換が必要です。
また、Xperiaをしばらく使用していないと、バッテリーが完全放電してしまうこともあります。完全放電が原因の場合は、しばらく充電することで起動するようになる可能性があります。
容量(ストレージ)が不足している
アプリや画像、ビデオなどでスマートフォンの容量が不足しているにもかかわらず使い続けていると、Xperiaが起動しなくなることがあります。また、容量に空きがない状態でOSやアプリのアップデートをしてしまうのも、Xperiaが起動しなくなる原因のひとつです。
Xperiaのトラブルが空き容量の不足によるものである場合、ソフトフェアの破損が考えられ、修理が必要となります。
容量不足による電源トラブルを防ぐには、定期的に不要な画像やビデオ、アプリ、キャッシュを削除したりして常に2~3割程度の空き容量を確保しておくことが大切です。
水没してしまった
Xperiaを水没させてしまった場合、内部に水が入り込み、基板がショートすることで電源が入らなくなることがあります。
電源が入らない原因が水没にある場合は、充電を試みるのではなく、すぐに修理に出しましょう。
基板が損傷している
Xperiaを落下させるなどして強い衝撃によって基板が損傷すると、起動しなくなる場合があります。また、落とした直後は正常に動いていたのに、しばらく経ってから起動しなくなることもあるでしょう。
この場合、基板に損傷が生じているため、基板の修理が必要となります。
充電器が故障している
Xperiaの電源が入らない、充電できないという場合、本体には問題がなく、充電器が故障していることがあります。
本体と同様に、充電器も使っていくうち劣化し、コネクタ部分が破損したり、断線などのトラブルが起きたりすることはあるものです。その場合は充電器を変えてみると、トラブルは解消されるでしょう。
試してみたい4つのチェック
続いて、Xperiaの電源が入らなかったり、充電できなかったりするときに、自力で試せる4つの方法を紹介します。
充電してみる
Xperiaを充電器に接続すると、画面上に充電のアイコンとバッテリーの残量が表示されます。0%に近い状態であれば、残量不足で起動できません。機種によっては、完全に放電していると赤いLEDランプが点灯するものがあります。
いずれにしても、充電器を接続したまましばらく放置して、起動ができるほどの残量になるのを待ちましょう。
もし、充電器を接続してもバッテリーの残量が表示されなかったり、充電が始まらなければ、何らかの原因でうまく接続されていない可能性があります。その場合、特に本体の充電口やUSBケーブルのコネクターの不具合が疑われます。
単にホコリなどの異物が詰まっている可能性もあるので、糸くずの出ない柔らかい布などを使って掃除しましょう。
充電器を変えてみる
前述のとおり、充電器や充電ケーブルの出力不足や、壊れていたりすると、正しく充電できません。予備の充電器や充電ケーブルがあれば、そちらで試してみましょう。
同じ充電器でも仕様が異なり、すべてのスマートフォンで正しく充電できるわけではありません。充電器の主な仕様は、ボルト(V)とアンペア(A)、そして端子の種類(USB-Cなど)の3つです。特にアンペアによって、充電能力は大きく左右されます。
かつては5V-1Aが主流でしたが、スマートフォンのバッテリーの大容量化や急速充電の必要性にともない、次第に出力不足になりました。そこで、現在では充電規格の向上によりアンペアを高めて、電気の流れる量を増やしています。最近のスマートフォンなら、5V-2.4A以上が望ましいでしょう。
ただし、充電規格上は問題がなくても、実際に接続してみると相性が良くない場合もあります。できれば、純正の充電器を使うのがおすすめです。Xperiaの充電器は、通販サイトの「ソニーストア」で購入できます。
SIMカードやSDカードを抜き差しする
充電はされているのに、電源が入らないときは、SIMカードやSDカードが影響している可能性があります。どちらも起動時に読み込まれるため、何らかの不具合があると、そこから先に進めなくなります。
そんなときは、電源を落とした上で、スロットから抜き差ししてみましょう。購入時に付属していたダミーのSIMカードや、予備のSDカードがあるなら、入れ替えると、正常に電源が入る場合があります。
強制再起動をする
何らかの理由により、起動の途中で同じ動作を繰り返している場合もあります。iPhoneでは「リンゴループ」と呼ばれる状態です。そのままでは先に進まず、電源も落とせないので、強制再起動をしなければいけません。
Xperiaの中には、カードスロットの中に強制再起動のボタンが付いている機種があります。それ以外の機種では、電源ボタンとボリュームアップボタンを同時に長押ししましょう。一旦、電源が落ちて再起動が始まります。
それでも電源が入らない場合は、ソフトウェアの修復を試してみましょう。ソニーでは、「Xperia Companion」というパソコン用のアプリを提供しています。パソコンにインストールして、Xperiaを接続し、Xperia Companionの「ソフトウェアの修復」を実行します。
実行するとソフトウェアが再インストールされるため、本体に保存されているデータは消えてしまいます。可能であれば、事前にバックアップを済ませておきましょう。利用にあたっては、Googleのアカウントが必要になります。
どうしても解消できないときは?
ここまで紹介した方法を試しても、電源が入らず充電もできない場合、本体が故障しているおそれがあります。前述のとおり、自力での修理は難しく、メーカーやスマートフォンの修理専門店への依頼となります。それぞれの違いを見てみましょう。
メーカーに修理を依頼する
保証期間内であれば、メーカーに依頼すると無償、あるいは安価で修理してくれます。
通信会社でXperiaを購入・契約した場合は、それぞれのサポート窓口に電話して修理を依頼しましょう。SIMフリーのXperiaを購入していたり、「Xperiaケアプラン」に加入していたりする場合も、専用のサポート窓口があります。電話だけでなく、チャットやLINEでの依頼が可能です。
いずれも、最終的には修理センターでの対応になるので、一旦預けて戻るのを待ちます。故障の度合いや混み具合にもよりますが、2週間前後かかると考えておくと良いでしょう。また、修理内容によっては初期化によってデータが消える可能性もあるため、バックアップが必要です。
スマートフォンの修理専門店に依頼する
スマートフォンの修理専門店では、Xperiaの修理も受け付けています。部品の在庫があれば、その場ですぐに修理が可能です。基本的にはデータを残したまま修理しますが、消える可能性がある場合には事前に確認してくれます。
保証が切れていたり、中古だったり、古いXperiaで部品の保有期間が過ぎていたりしても、お得に修理してくれるでしょう。ただし、保証期間内にメーカー以外が修理を行った場合はそれ以降の保証期間が無効となり、通信会社の下取りサポートも適用されないため注意しましょう。
スマホステーションでも、Xperiaの修理を承っております。バッテリーの交換であればその場で修理を行い、データもそのまま残せます。お近くに店舗がなければ、郵送修理もご利用いただけます。Xperiaの電源が入らない、充電できないとお困りの際は、ぜひご相談ください。
まとめ
Xperiaの電源が入らなかったり、充電できなかったりするのは、本体か充電器の不具合が考えられます。本体の不具合は、充電やカード類の抜き差し、強制再起動などで解消できる場合があります。充電器は、純正品などXperiaに対応しているものを使いましょう。それでも解消しなければ、メーカーやスマートフォンの修理専門店で修理するのがおすすめです。
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