非正規店のiPhoneバッテリー交換は危険?メリットとデメリット

iPhoneのバッテリーをなるべく安く交換するために非正規店の利用を考えている方は多くいらっしゃいます。しかし、正規店ではないから何かデメリットがあるのではないのかと不安を感じてしまいがちです。

そこで、今回は非正規店でバッテリー交換をするメリット・デメリットや良い修理店の選び方を解説します。また、非正規店を利用する際のよくある疑問とその回答なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

iPhoneのバッテリーを交換する時期の目安

まずはiPhoneのバッテリーを交換する時期の目安を知っておきましょう。iPhoneはフル充電サイクル500回がバッテリー交換の目安といわれています。なお、最新機種である15シリーズにおいては、1000回が目安となっています。

フル充電サイクルとは、バッテリー残量0%から100%まで充電し、0%まで使い切るサイクルのことです。毎日0%まで使い切って100%まで充電すると、約1年半で500回に到達します。

iPhoneはフル充電サイクルが500回を超えても、バッテリーの「最大容量」が80%を維持できるように作られています。以下の手順でバッテリーの状態を確認してみましょう。

  1. 「設定」を開く
  2. 「バッテリー」を選択する
  3. 「バッテリーの状態」を選択する

「バッテリーの状態」の画面で、最大容量が80%未満になっていたら、バッテリーが消耗していると判断できます。フル充電してもすぐに充電が減ってしまう、アプリが頻繁に落ちるなどの症状が出ている場合も、バッテリーの交換を検討しましょう。

iPhoneのバッテリーを交換するのが望ましい状態

バッテリーが劣化すると、以下のような症状が出ることがあります。

  • 以前よりもバッテリーの減りが早くなる
  • バッテリー残量があるのに頻繁に電源やアプリが落ちる
  • iPhoneがフリーズする など

これらの現象が起こったらバッテリーの状態を確認し、問題がある場合はバッテリー交換を行いましょう。

「【iPhone】バッテリーの劣化かも?バッテリーの減少が早いときの対処法を解説」

iPhoneバッテリー交換を行う方法は4つ

iPhoneのバッテリー交換を依頼できるのは正規店と非正規店のふたつです。正規店に依頼する場合はさまざまな手段からバッテリー交換を行えますが、手間がかかります。一方、非正規店では直接店舗へ修理依頼できるため、スムーズにバッテリー交換ができます。

ここでは、正規店と非正規店の詳しい修理方法を解説します。
なお、純正バッテリーは基本的に正規店でないと入手できないため、純正バッテリーに交換したい場合はApple Storeをはじめとする正規店に依頼する方法しかありません。

【正規店】Apple Store・Appleリペアセンター

iPhoneのバッテリー交換を行う方法のひとつが、「Apple Storeに持ち込む」または「リペアセンターに配送」です。Apple Storeに持ち込む場合は、事前に来店予約をする必要があります。

リペアセンターに配送する場合は、まずAppleサポートで配送手配を済ませます。指定の項目を入力すると、指定配送業者が自宅にiPhoneを引き取りに来ます。

保証期間内、またはAppleCare+に加入している場合は、無償でバッテリー交換に対応してもらえることがあるため確認しておきましょう。

【正規店】キャリアショップ(docomo・au・Softbank)

キャリアショップでiPhoneを購入した場合は、キャリアショップでiPhoneのバッテリー交換が依頼できます。

大手キャリアショップであれば、バッテリー交換のサービスを安心して受けられます。また、キャンペーン対象内なら、Apple Storeやリペアセンターよりも安価で交換できる場合もあります。

ただし、iPhoneのバッテリー交換に対応していないキャリアもあるので、契約しているキャリアのサービスを確認してみましょう。

【正規店】正規代理店

ビックカメラやカメラのキタムラなどは、Appleの認可を受けている正規代理店です。そのため、AppleStoreやリペアセンターと同等のサービス内容と料金で、バッテリー交換を依頼できます。

Appleの公式サイトで近隣の正規代理店が検索できるので、自宅や職場周辺の正規代理店を探してみましょう。

【非正規店】iPhone修理専門店

街のiPhone修理専門店でバッテリー交換をする方法もあります。「非正規店」とは、Appleの認可を受けていない店舗の総称を指す言葉です。

正規店とはサービス内容や料金が異なるため、サービス内容やメリット・デメリットを把握したうえで利用を検討しましょう。

iPhoneバッテリー交換を非正規店で行うメリット

Appleの認可を受けていない店舗と聞いて、iPhoneのバッテリー交換を非正規店に依頼することに不安を感じる人もいるでしょう。しかし、安全性が保障できる非正規店でのiPhoneのバッテリー交換には、さまざまなメリットがあります。

料金が安い

AppleCare+未加入の場合、正規店にバッテリー交換を依頼すると7,500~14,900円(税込)の料金がかかります。

一方、非正規店のバッテリー交換の料金は、店舗やデバイスに応じて料金は異なりますが、正規店よりも安価な傾向があります。

対応が早い

バッテリー交換の対応の早さも、非正規店でiPhoneのバッテリー交換をするメリットです。状況によっては数十分でバッテリー交換が完了するので、「急ぎで何とかしてほしい」というときに重宝するでしょう。

また、正規店でバッテリー交換を依頼する場合、予約が必要になることがありますが、非正規店なら予約不要で対応してくれます。最短で即日にバッテリー交換が完了します。

データを消さずに済む

非正規店でiPhoneのバッテリー交換をすると、データの初期化が不要です。

バッテリー交換を正規店に依頼すると、データが初期化されたり本体交換になったりするケースがあるため、iPhoneのバックアップが欠かせません。

非正規店ではデータの初期化なしで、バッテリー交換だけをしてくれるため、バックアップの手間がかからないのです。

ただし、お店によって対応が違ったり、何らかのトラブルでデータが消えたりする可能性もあります。心配な場合は、事前にバックアップしておきましょう。

iPhoneバッテリー交換を非正規店で行うデメリット

非正規店でiPhoneのバッテリー交換をすることには、料金が安い、対応が早いなどさまざまなメリットがありますが、いくつかデメリットもあります。

Appleの保証が受けられなくなる可能性がある

非正規店でiPhoneのバッテリー交換をするデメリットのひとつが、Appleの保証が受けられなくなる可能性があることです。保証を利用したい場合は、正規店へバッテリー交換を依頼したほうが良いでしょう。

交換品のバッテリーの品質が悪い可能性がある

非正規店は、iPhoneのバッテリーの質が悪い可能性があるというデメリットもあります。iPhoneの純正バッテリーは、基本的に正規店でしか取り扱っていません。

非純正で品質の良いバッテリーもたくさんありますが、非正規店のなかには質の悪いバッテリーを使用しているところもあるため、良い修理店を見極めることが大切です。

また、非純正のバッテリーを使用すると、「純正のバッテリーが使われていない」という旨のメッセージが表示され、一部の機能が使えなくなるケースもあります。

iPhoneバッテリー交換を非正規店に依頼するときの見極め方

非正規店でiPhoneのバッテリーを交換する場合は、良い修理店を選ぶことが重要です。良い修理店を見極めるには、以下の2点を確認しましょう。

  • 総務省登録修理業者に登録されているか
  • PSEマーク表示のバッテリーを使用しているか

総務省登録修理業者とは、総務省によって認められた修理業者のことです。

認定を受けるには厳しい審査を通過する必要があるため、総務省登録修理業者の認定を受けた修理店は良い修理店である可能性が高いと判断できます。

PSEマークは、「電気用品安全法」の基準に適合した製品であることを示すマークです。PSEマークがあるということは、一定の品質を確保しているということなので、粗悪品ではないかと心配する必要はないでしょう。

iPhoneバッテリー交換はスマホステーションにお任せください

iPhoneのバッテリー交換なら、総務省登録修理業者のスマホステーションにご依頼ください。店舗持ち込み最短10分~で、高品質なバッテリーに交換いたします。

データを消さずにバッテリー交換できるため、バックアップの手間はかかりません。信頼できる業者で、オトクな価格でiPhoneバッテリー交換を依頼したいなら、ぜひスマホステーションの利用をご検討ください。

【iPhone】バッテリー交換に関するQ&A

ここでは、非正規店にバッテリー交換を依頼する際に生じがちな疑問と、その回答を紹介します。

「純正品ではない部品」と表示されるのは問題ない?

iOS12以降のiPhoneは、非正規店でバッテリー交換を行うと、「正規のバッテリーではない」という旨のメッセージが表示されます。

総務省登録修理業者として登録されている修理店でバッテリー交換をした場合は、とくに問題ありません。

非正規店でバッテリー交換した後も下取りに出せる?

Appleには販売している製品を下取りし、次の製品購入時に下取り価格分を割引、または下取り価格分のギフトカードに交換する制度があります。

非正規店でバッテリー交換したiPhoneも下取りしてもらえますが、下取り額が下がる場合があります。

また、iPhoneを中古品の買取店などに引き取ってもらう場合も、査定額が下がるケースが多いです。

バッテリー交換は意味がない?

インターネットなどで「iPhoneのバッテリー交換は意味がない」という情報を見かけることがありますが、バッテリーが劣化している場合は意味があります。

iPhoneの電池が経年劣化すると、バッテリー残量の減りが早い、急に電源が落ちるなどの症状が出ることがありますが、これらはバッテリー交換をすることで改善できます。

ただし、バッテリーの最大容量が80%以上あるときや、iPhone自体が故障しているときなどは、バッテリーを交換してもあまり意味がありません。

iPhoneに何らかの不具合が生じている場合は、何が原因なのかを調べたうえで対処することが大切です。エラーの理由が自分で追求できない場合は、修理店に相談しましょう。

非正規店でバッテリー交換をするとiOSのアップデートができなくなる?

iPhone XS以降の端末で、非純正バッテリーに交換するとPC経由でしかiOSをアップデートできなくなるという問題が発生しています。

iOS17からはWi-Fi可でも更新できるようになった、iOS16以前でも複数回試せばできるなどの話もありますが、使用しているバッテリーの種類によるようです。

PC経由でしかiOSをアップデートできないのは困るという場合は、非正規店でバッテリー交換する前にiOSアップデートについて店舗スタッフに確認しておきましょう。また、修理後の保証が受けられる修理店を選ぶと安心です。

まとめ

「非正規店」と聞くと不安を感じる人も多いと思いますが、非正規店には料金が安い、対応が早いなどさまざまなメリットがあります。また、非正規店ならデータを初期化せずにバッテリー交換することも可能です。

総務省登録修理業者で、PSEマーク表示のバッテリーを使用している修理店を選べば安心してバッテリー交換を依頼できるので、修理店のホームページなどで確認してみましょう。

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