Androidを使っていて、バッテリーの減りが早いと感じることがあるでしょう。充電頻度が高いと、バッテリーの寿命も縮んでしまいます。使用している時間が短いなら、充電するのは2日に1回くらいに抑えておきたいところです。
バッテリーを長持ちさせるのであれば、バッテリーセーバーを試すのがおすすめです。ここでは、Androidのバッテリーセーバーについて、設定方法などを中心に解説していきます。
バッテリーセーバーとは
バッテリーセーバーとは、バッテリーの消耗を抑えて長持ちさせる機能のことです。OSに標準で備わっている機能であるため、使用するにあたって新たにアプリなどをインストールする必要はありません。
バッテリーセーバーの仕組みとしては、Androidの一部の機能をオフにしたりアプリの動作を制限したりするものです。そのため、やや不便に感じたり、使いたい機能が使えなくなったりすることもあるかもしれません。
バッテリーセーバーの機能は、バッテリー残量が指定した量を下回ると自動的にオンに切り替わります。手動で切り替えることも可能です。スマートフォンを使わないときだけオフにしておけば、それほど不便に感じることはないでしょう。
「バッテリーセーバー」という名称はFCNTのスマートフォンで使用されているものです。バッテリーセーバーと同じ機能でも、Androidのメーカーによって名称が異なります。たとえば、各メーカーのスマートフォンでは以下のような名称が用いられていますが、いずれもバッテリーセーバーと同じ機能です。
・SHARP(AQUOS):長エネスイッチ
・SONY(Xperia):スタミナモード
・Samsung(Galaxy):パワーモード
・HUAWEI:省電力モード
・LG:バッテリーセーブ
簡単!バッテリーセーバーをオンにする手順
バッテリーセーバーをオンにするには、設定から操作する方法とクイックパネルから操作する方法があります。それぞれの手順について見ていきましょう。
設定からオンにする場合
設定からバッテリーセーバーをオンにする方法は、メーカーによって異なります。
以下に、各メーカーの手順を紹介します。
FCNT(arrowsなど)
設定メニューから電池を選択しましょう。さらにそこからバッテリーセーバーの項目を選び、「今すぐONにする」をタップします。
SHARP(AQUOS)
設定メニューから電池を選択し、長エネスイッチを選び、「今すぐONにする」をタップしましょう。
SONY(Xperia)
設定メニューに入りバッテリーの項目からSTAMINAモード を選択します。そこから「今すぐONにする」をタップするという手順です。
Samsung(Galaxy)
設定メニューからデバイスケアに入り、そこからバッテリーの項目を選択します。その中にあるパワーモードを選択し、「最大省電力モード」をタップするという手順です。
HUAWEI
設定メニューから電池を選択すると、省電力モードの項目があり、トグルスイッチが付いています。このトグルスイッチでオンとオフを切り替えられます。
LG
LGでは設定メニューからバッテリーの項目に入り、バッテリーセーブを選択しましょう。その中にある最大設定を選択し、「ONにする」をタップするという手順です。
クイックパネルでオンにする場合
クイックパネルとは、ホーム画面で上から下に向かってスワイプしたときに出てくるメニューのことです。よく使う機能のアイコンが表示され、その中にバッテリーセーバーのアイコンもあるでしょう。電池のようなマークのアイコンが目印です。
このアイコンをタップするだけで、バッテリーセーバーをオンに切り替えられます。オンの状態でタップすればオフになるという具合です。オンの状態だとアイコンの色が変わり、ダークモードになります。
また、クイックパネルに表示可能なアイコンの種類が多いため、バッテリーセーバーのアイコンが非表示になっていることもあるかもしれません。その場合は画面の左上にある編集アイコンをタップすると、表示させることができます。
バッテリーセーバー使用時の注意点
バッテリーセーバーを使用すると、バッテリーの消耗が抑えられますが、それにともないスマートフォンのさまざまな機能が制限されます。バッテリーセーバーによって制限される主な機能は、以下のとおりです。
・アプリのバックグラウンド処理や自動アップデート
・メールやメッセージの受信や通知
・画面の明るさ
・通信速度
・ロック画面の時計 など
バッテリーセーバー使用時は、アプリのバックグラウンド処理や自動アップデートが止まります。そのため、データのバックアップやアプリのアップデートなどを、手動で行わなくてはなりません。
メールやメッセージの受信や通知が遅れるため、重要なメッセージを見逃す可能性も考えられます。強制的に画面の明るさが下がって見づらくなったり、ロック画面に時計が表示されなくなったりすることもあります。
そのほか、機種によってはホームアプリが自動で変更されたり、端末の設定が変えられなくなったりする場合もあり不便です。
どの機能が、どのような制限を受けるかは機種によって異なるので、使用している機種のバッテリーセーバー機能について確認してみてください。
メッセージの受信が遅れるなど、必要なときに機能が使えないことも多いので、バッテリーセーバーの使用のタイミングは、しっかり考えたほうが良いでしょう。
バッテリーセーバー以外!バッテリーを節約する方法
バッテリーセーバー以外にもバッテリーを節約する方法は多くあります。バッテリーの消耗を抑えたいなら、いくつか試してみると良いでしょう。
ここでは、代表的なバッテリー節約方法を紹介します。
画面の明るさの自動調節をオフにする
スマートフォンのディスプレイが常に明るいと、バッテリーの消費も激しくなります。
画面が見づらくならない程度で少し暗めの設定にしておいた方が、バッテリーの持ちは良くなるでしょう。
Androidには、周囲の明るさに合わせてディスプレイの明るさを自動調整できる機能が備わっています。この機能をオンにしておくことで、ディスプレイの明るさを常に最適な状態で保てるでしょう。
その反面、バッテリーの節約よりも見やすさを重視している傾向が強く、バッテリーを多く消費してしまうことがあります。そのため、バッテリーを節約するには、ディスプレイの明るさは手動で調整するのがおすすめです。
また、ダークテーマに設定するのも良いでしょう。デフォルトのライトテーマだと白を基調とした配色ですが、ダークテーマなら黒が基調になります。有機ELディスプレイだと黒い部分は発光しないため、バッテリーが長持ちしやすいです。
位置情報の利用を制限する
スマートフォンにはGPSが埋め込まれており、現在地を測定できるようになっています。GPSは、地図アプリやカーナビアプリなどを使用するには必須で、オンにしておかなければなりません。
しかし、GPSをオンにしている間は、位置情報を取得するために人工衛星から発せられている電波を受信しています。これによりバッテリーの消費が多くなってしまうため、位置情報が必要ないときには、オフにしておいた方がバッテリーの節約になるでしょう。
GPSのオン・オフの切り替えはクイックパネルから簡単に行えます。
また、アプリごとにGPSは機能の利用を制限することも可能です。「GPSをオフにすると不便すぎる」と感じる場合は、アプリごとに設定しておきましょう。たとえば、「地図アプリのみGPSは機能を有効化しておき、ほかのアプリでは無効化する」という具合です。
不要なアプリを制限・削除する
スマートフォンはアプリが動いているときに、データの処理や通信を行うため、バッテリー消費が多くなります。そのため、アプリを使わないときは、こまめに閉じている人も多いでしょう。
ただ、アプリが動くのはアプリを起動しているときだけとは限りません。バックグラウンドでデータの同期などの動作していることもあります。
ほとんどアプリを使っていないのにバッテリー消費が激しいときには、アプリのバックグラウンド処理が原因というケースも多いです。
使わないアプリがあれば、アンインストールしておくのがおすすめです。
また、バッテリー消費の多いアプリを確認したり、通知が来るように設定したりすることもできます。普段使っているアプリや、アンインストールできないアプリでバッテリー消費が多いこともあるでしょう。その場合は、バックグラウンドでの使用を制限することも可能です。
バッテリー消費を抑える設定にする
スマートフォンの設定を、バッテリー消費を抑える設定に変更するのも、バッテリーの消費を抑えるのに有効です。
・画面消灯(スリープ)までの時間を短くする
・キー操作時の操作音やバイブレーションを止める
・使っていないアカウントを消しておく
・ダークモードを利用する など
上記の設定手順は機種によって異なるので、お使いのスマートフォンの取扱説明書などをご確認ください。
まとめ
Androidのバッテリーセーバーは、バッテリーの消費を抑えるための機能です。利便性は多少損なわれますが、バッテリー持ちが良くなり充電の回数も減らせます。クイックパネルから簡単に切り替えできるので、数時間程度スマートフォンを使わないときなどは、こまめに切り替えると良いでしょう。
バッテリーセーバーをオンにしてもバッテリーが減りやすいようであれば、交換も検討しましょう。その際は、スマホステーションにお任せください。スマホステーションなら、データを消去せずにバッテリー交換や修理を行えます。修理内容によっては即日対応も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
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