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LINE のスクショは何に使えるのか?
LINE のスクショは、じつは裁判の証拠に採用される可能性があります。例えば浮気がばれて離婚問題にまで発展しているケースを考えてみましょう。もし配偶者が愛人とのLINEをこっそり覗き見て、隠れてスクショまで撮っていたら……。考えるだけで恐ろしいですよね。当然相手は裁判において、証拠の一つにこのLINEのスクショを提出してくるでしょう。
ここまでならじつはよく聞く話なのですが、問題はここから。もしそのスクショがまったく身に覚えのなかったものだったとしたら? じつは捏造したトーク履歴をいきなり突きつけられるパターンが少なからずあるのです。
ではこの場合、相手はどのようにして偽のLINEスクショを作成しているのでしょうか。じつは途中まで本物のトーク履歴をコピーして、追加で偽造したトーク履歴を付け足しているのです。こうすれば画像としての信頼性が高くなり、反証がなかなか難しくなります。
というわけで、鍵となるのはまず本当のトーク履歴をうまく偽造できかどうかです。この点について検証していきましょう。
じっさいにスクショを偽造してみた!
じっさいに偽造したスクショを再現できるのか検証してみました。具体的なやりかたはiPhoneとAndroid端末でほぼ同じです。
- まず名前やアイコン、プロフィールをコピーしたアカウントを作成する
- その後、偽造したいトーク履歴の表示時間と揃えるために、スマホの内部時間を操作
- あとは時刻通りにトーク履歴を自作していくだけ
検証ではiPhoneにおける以下のLINEスクショをじっさいに偽造していきます。既読の下に書かれている時刻と同じタイミングでトークを打てばいいわけですね。
1. 偽造したアカウントを作成する
ではさっそくアカウントを作成していきましょう。LINEには電話番号認証とFacebook認証の2つがありますが、わざわざ電話番号を用意するのも手間なので、今回はFacebookのほうを利用します。手順通りに実行すれば、とくに難しいところはありません。
アカウントの作成が無事終了したら、LINEのプロフィールを揃えましょう。名前・背景画像・ステータスメッセージをプロフィール設定から変更してください。うまく作成すれば、以下のようにまったく同じ画像を偽造できます。
2. スマホの内部時計を操作する
じつはスマホの内部時計を操作しても、トーク履歴の表示時間に影響はありません。なんだかよくわからない力により、正確な時刻に修正されてしまうのです。
ではどうやってもトーク履歴の表示時間を操作できないのでしょうか? いろいろと考えてみた結果、ある2つの方法に行き着きました。
1つめは、違う日付の同時刻でトーク履歴を偽造する方法です。とくに内部の設定をいじる必要もなく、ただ次の日以降の同じ時間にトークを送るだけ。外見上まったく同じスクショを、このやり方でかんたんに作成できます。
2つめは、内部時計ではなく時間帯(タイムゾーン)をいじる方法です。各地域ごとの標準時を自由に設定できるため、時差のある地域に変更すれば多少のタイムラグが生じます。この差を利用して、トーク履歴の表示時間を操作するのです。
iPhoneの「設定」アプリから
を選択し、「日付と時刻」画面で自動設定をオフにします。すると時間帯を自由に操作できるので、任意の地域に変更してください。例えばシンガポールだと時差が1時間なので、そのぶんだけ時間をさかのぼれます。ということはつまり送ったトークの表示時刻も1時間ぶん巻き戻っているわけです。この現象をうまく利用すれば、トーク履歴の偽造もうまく実行できます。
2つの方法に共通の注意点として、トーク履歴のところどころにある日付は再現できません。つまり以下の画像のように年月日と曜日が存在する場合、スクショの作成は事実上不可能となります。
3. 表示時間通りにトーク履歴を自作する
あとは偽造元のスクショを参考に、表示時間通りトーク履歴を作成していくだけです。というわけでじっさいにiPhoneで試してみた結果は以下の通り。
ちなみにAndroid端末でも同様の結果がかんたんに得られます。
一見しただけではわからないかもしれませんが、片方は間違いなく偽造画像です。まったく同じものと言っても過言ではないですよね。というわけでトーク履歴を偽造したスクショはほぼ完璧に作成できます。
じつはトーク履歴を抜き出したデータもかんたんに複製・偽造が可能です。ただしこちらの場合、たんなるテキストファイルなので改ざんも容易となっています。そのため証拠に採用されるケースはそこまで多くありません。
まとめ
じつは以前までのLINEではスマホの内部時間をいじるだけでトーク履歴の表示時間を操作可能でした。そのためスクショの偽造も比較的容易に実行できたという事情があります。しかしそのやり方がLINE社に対応されてしまった結果、いまでは偽造のためにいろいろと工夫しなければならなくなりました。
とはいえ作業がただ面倒くさくなっただけで、まだまだ再現が可能なのは先述の通り。そのためLINEのスクショを見たときは、まずは本物のトーク履歴なのかを疑うようにしましょう。
ちなみに上記の方法を悪用して何か問題を起こしたとしても、スマホステーションを一切関与いたしません。お試しのさいはあくまでも自己責任でお願いします。
【追記】
2022年9月現在でもiPhone内の内部時計を変更する事によって偽造スクショは作成可能ではあります、ですが日付と時刻をもとに戻すとLINE内の時間も変更されてしまうため注意が必要です。
そして時代は進化しており偽装スクショを作る為のアプリも複数ありますので必要な方は検索してみるのも良いかと思います、iPhoneでもメモアプリ感覚で作成できるものもありました。しかしやはり自由度でいうとAndroidのGoogleアプリストアが上でした。まぁ偽装などしないにこした事はないですね・・・やはり自己責任でよろしくお願いいたします。
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